何処へ

先日ある雑誌記者より取材の申込があった。

テーマは「景気の2番底は来るのか?」であったが・・・・・・


その記者、既に政治家や学者に取材を終えていて、

結局何も回答らしいものが得られずじまい。

そこで「地方」の経営者に実態を聞きに来たという訳。

以前より知り合いのその記者、

誰か中小企業の経営者を紹介して欲しいとの依頼なので、

クライアントと合わせてみたのであるが。


地方中小企業の実態。

話せば長くなるが、一言で言って「厳しい」。

2番底どころか、1番底のまま今日に至っているという。

政府発表、あるいは東京での実感とは違った世界がそこにはあった。


大手出版社に勤めているその記者、

クライアントの給与水準を聞きリストラの厳しさを実感したのだが、

彼はどこまでそのことを記事として書けるのだろうか?

全国紙であるその雑誌、

多くの人に地方の窮状がわかってもらえれば少しは何かの役に立つのかもしれない。

そんな思いで一日中記者に付き合ったのであった。




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