事業再生の現場から

金融相場から業績相場へ

昨年秋からの株価上昇で個人投資家の多くは、頬の筋肉が“緩~く”なっていることでしょう。

GW明けから本格化した上場企業の25年3月期決算と26年3月期決算予想は、市場予想通り或いはコンセンサスを超える会社もあり、円安の進行と一段の業績回復見通しを先買いする如く株価は右肩上がりを続けています。

金融緩和によって市場に“だぶついたマネー”がより有利な運用先を求めて円安・株高の進む東京株式市場に更に流入し続ける、そんな流れで始まった今回の相場ですが、企業業績見込みの上方修正や更なる円安メリットを見込んでの業績改善効果が株価に反映し始めている、そんな流れになって来ました。

株価は景気動向やもちろん企業業績の先行きを織り込んで行きます。

一説には株価は6か月先の景気動向を見る「先行指数」であるとも言います。

不況期→景気底入→景気拡大→好況期→景気過熱(頭打)→景気後退となるであろう景気動向の中で、現状は何処に位置するのでしょう?

最近は株式投資を始める個人投資家向けのスクールや証券会社によるセミナーも活発に行なわれている事を良く耳にします。

一定のリスクを取ってもリターンを目指す投資家が増える事は、マクロ経済にとっては良いことだし必要なことです。

ただ一方で「得をする人」がいれば「損をする人」もいるのが相場です。

株式投資は言ってみれば“ババ抜き”みたいなもの。

手痛い火傷をする前に“手仕舞い時期”を考えている多くの投資家がいることもお忘れなく。

 

 



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