事業再生の現場から

組織の論理

いよいよ梅雨らしくなって来ました。

やや蒸し暑さを感じますが、通勤途中で見かけるアジサイの花(花びらに見える部分は本当は“ガク”の部分なんだそうです)が、やけにイキイキとして見えるから不思議です。

きっと「カタツムリ」君なんかも、久し振りに羽を(イヤイヤ胴体を)伸ばしている事でしょう(笑)

さて、ゆうべ報道番組を見ていたら「速報です」とのアナウンスがあり「なんだぁ?」と思っていたら、プロ野球で使用されていた公式球が今シーズンから「飛ぶボール」に変わっていたとのニュース。

以前ここでも「何で今年になって“擦ったような当りがホームランになるねん!”と疑問を呈していましたので「案の定」の話なのですが、仕様変更を頑なに否定していた日本プロ野球機構が「一転」認めた格好になって、カッコ悪い事この上ない話になっちゃいました。

製造元のミズノにも「口止め」していた事がバレて“しどろもどろの説明“になった処をみると、選手会からの質問で認めざるを得なかった事も「想定外」だったのでしょうか。

プロ野球は当たり前ですが「プレーをして残った結果(成績)で給料が決まる」世界です。

バッターは「飛ぶボール」が使われれば、打球に飛距離が加わりホームラン・打点等査定上のプラス要因になると思われますが、バッター優位となることで防御率や勝利数(率)等ピッチャー陣は堪ったものではありません。

誰でも思う事ですが「規格を変えるなら事前にみんなにきちんと伝えてくださいね」、この一言ですよ。

それをこっそり統一球の仕様を変えて知らんぷり…

実際に使ってゲームをしている選手側からの説明要求で今まで否定していた事実を渋々認めた今回の「飛ぶボール」騒動。

都合の悪い事は組織内部で処理して「身内の恥」は外部に漏らさない。

リーク(内部告発)なんてトンデモナイ、組織の裏切り者の烙印が…。

これって日本の文化なんでしょうか?

官庁や企業、密閉された「組織」内部で行なわれた不正や不祥事が発覚する度に「追い込まれての追認」みたいな類の話は、枚挙に暇がありません。

「沈黙は金、雄弁は銀」と言う事なのか、この辺りは欧米人には理解できない処なんでしょうねぇ。

さぁ、馬鹿な事言ってないで出掛けようっと!

 

 



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