事業再生の現場から

迫る秋風③

プロ野球界はドラフト会議と日本シリーズを終え、ストーブリーグが真っ盛り。

楽天・田中将大投手の米メジャーリーグへの移籍ができるとかできないとか、この時期スポーツ誌の一面をびっくりするようなビッグニュースが誌面を踊る事も珍しくはありません。

私も驚きましたが、スポーツ誌も驚いたのが中日・井端選手の自由契約騒動…。

今春のWBC(ワールド・ベースボール・クラッシクの略だそうです)で大活躍し、一時は出版本も重版される等“時の人”となった感のある井端選手ですが、所属球団中日から提示された来年の年俸は3,000万円だったとか(今年の推定年俸は19,000万円なんだそうです)、落合新GMによれば「戦力外の選手に年俸提示ができるか」とかで、端から契約延長の提示があったのか無かったのか真相は分かりませんが、久々にプロ野球選手も「契約の世界」に生きているという事を思い出させてくれた事例でした。

まばゆい光の中大観衆の熱視線の下、派手なパフォーマンス&高待遇で子供達の夢にもしばしば登場するプロ野球選手。

一部の有名プレーヤーは選手としての「旬」を過ぎても指導者や解説者としての椅子が用意されていますが、多くの選手達は現役を過ぎると残る人生40年~50年を自力で喰って行かなければなりません。

楽天優勝翌日の新聞に、球団創設の9年前に現役だったOBの談話が幾つか載っていました。

プロ野球界で活躍するOBより、実家を手伝って野球教室を開いたり物販会社の営業マンで活躍するOBだったりの方が多かったように思います。

自らの雇用条件は成績次第という厳しい契約の世界に身を置くプロ野球選手は、明日の米櫃を心配しながら生きている私達零細事業者とそういう意味では似通っているのかも知れませんね。

ただ現役時代の待遇&社会的地位は、月とスッポンですよ。

なんてったってプロ野球選手ともなれば、その大半は「甲子園の星」であり「地元の英雄」ですからね♪

今年も何人もの選手達が厳しい契約更改をすり抜けチームに残れるのか、熱いストーブリーグはまだ始まったばかりです。



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