事業再生の現場から

景気の良い話

トヨタ自動車や日立製作所など、日本の製造業を代表する上場企業の2014年3月期決算見込みが次々発表されています。

中でも両社は、リーマンショック前を上回る過去最高の利益を計上する見通しだとか。

お互いに需要が落ち込んだ時期から取り組んできた「構造改革」が奏功し、円安による増収効果もあっての最高益更新のようです。

 

昨日お邪魔した県内某社の12月末試算表を見ながら、6月決算の着地見込みを聞きました。(12月の試算表ですから、ちょうど半年経過したところですね)

すると、説明してくださった経理担当の役員さんは、こうおっしゃいます。

「お陰様で、今期完成(前期繰越)工事で原価割しそうな工事が完成したのですが、その(含み)赤字をぜーんぶ呑み込んでも、12月試算表で黒字になりました。今期処理しなければならない赤字要因も無くなったうえ、3月末までになんとか間に合わせてくれっていう工事が飛び込んで来て、お陰様で人繰りとかてんてこ舞いで、社長は日曜日もないけど、こんなことは二度とないかも知れないし、お尻ひっぱたいて現場に行って貰ってるのよ(笑)」

経理担当役員は、この会社の社長夫人です。

3年前から構造改革(弊社が関与したことも含め)に着手した成果と、消費税引き上げやオリッンピックの余波、その他諸々で某社は今期数千万円の最終利益を計上できそうです。

「そうなると、困るのは税金だわ…。何か良い方法はないかしらねぇ」

「社長はともかく、後継者(社長夫妻の長男)がしっかり現場で働いているんだから、息子さんの他に、将来息子さんの片腕となって働いてくれる若い層に「期末手当」とか、弾んじゃえばよいじゃないですか。これも人材への先行投資ですよ、それでなくとも各社人材不足で、引き抜きも活発に行われているそうですよ」と私。

「そうねーっ。役に立たない社長の車より、社員に投資した方が良さそうねぇ。有り難う、そうするわ。でも社長には暫く黙っていてよ。社長も車を買い替えたくて、頑張っているようだし(笑)」

 

いつの世もどんな家庭も、強いのはやはり「女性」のようです(汗っ

(社長! ごめんなさいm(_ _)m  余計な事言っちゃった…)



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