事業再生の現場から

インバウンド銘柄②

以前、4月の訪日客が過去最高記録を塗り替える等、国外からの旅行者が増え、その恩恵に与る(あずかる)業者が潤っているとの話題を取り上げましたが、意外なところと言うか身近なところで、また訪日観光客の話を耳にしました。

お話してくださったのは、某観光バスの社長さん。

観光バスと言っても、中古バスを5~6台所有する中小企業なのですが、あることがきっかけで数年前から知己を得た社長さんです。

この社長さんによると、昨秋あたりから中国系やASEAN諸国を中心に団体の訪日客が増え、成田空港から国内観光地を巡るバス需要がとんでもなく増えているのだそうです。(景気の良い話ですね♪)

「規制緩和」に伴う他業態からの参入が相次ぎ、数年前まで青色吐息だった観光バス業界だそうですが、高速道路でのバス事故に伴う規制強化や零細業者の廃業・撤退で、海外から訪れる観光客に提供するバス需要がひっ迫しているそうです。

そのため、バスのチャーター代金も値引きなどとんでもない話だそうで、きちんと規定料金且つ場合によっては、既定料金を上回るオーダーを出して来る旅行社もあると言うことだそうで、ご本人(社長さん)はニコニコ顔です。

ただ困ったことに、需要増に応えようと「中古バス」の導入を検討しようにも、中古バス市場は「バブル」気味だそうで、なかなか良い物が適切な価格まで落ちて来ないのだそうです。

今が稼ぎ時なのに、バスが高くて手が出ない…

社長さんは嘆きます。

でも贅沢な悩みですよ。

円安でヒーヒー言っている業種・業界の事業者は、数えきれません。

この社長さんのように、旺盛な需要に備えるべく設備投資をどうしようか悩んでいる経営者なんて、世の中の半分どころか4分の1も居ないんじゃないでしょうか…。

件の社長さん曰く

頑張って続けてきた甲斐があったよ!(^^)!

たくさん儲けてくださいね♪

 

 



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