事業再生の現場から

下流老人

本の売れ行きが気にならないと言えばウソで(笑)、最近つとに書店を覗いてみる癖が着いてしまいました。

あっこの書店さま、(本を)置いてくださっている!!

あっ、ここはダメかい、置いてくれないんかいっ?… ともに私の独白です(笑)

自ずと本を求める書店も決まって来ますね、ゲンキンな男です!

 

ところで、表題「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」という本を見かけ、気になったのでペラペラと捲ってみました。

この本で定義される「下流老人」とは、生活保護水準以下で暮らす高齢者やその可能性のある高齢者、ということになっています。

老人介護費用や医療費負担の問題は、若年層に掛る負担が加速度的に増加している厳しい現実… 「世代間格差の拡大」という不公平感の問題であることとは別に、社会的な手当を十分受けていると思われている高齢者に、生活に困窮している人が「こんなに居るのか」と、改めて驚かされました。

本によると、その数は、国内に600~700万人も居るというのです。

日本の人口が12,000万人として、その約26%が65歳以上の高齢者と仮定すると、700万人というのは、全高齢者の22%余にもなります。5人に1人が、「下流老人」と言われる厳しい生活を送っている高齢者ということです。

平和で豊かな国と思っていた日本ですが、エライことになっていました。

 

しかも、これら厳しい生活に陥るきっかけは、「事業に失敗して借金に追われた」とか「リストラに遭って会社をクビになり無職になった」とかいう、前時代的な理ばかりでは無いようなのです。

例えば、1.病気や怪我による高額な医療費の負担  2.子供がワーキングプアや引きこもりで親に寄り掛る  3.熟年離婚に伴う財産分与や慰謝料負担  4.独居生活で認知症等の発症などなど、誰にでも起きるようなことをきっかけに転落するのが、最近多いパターンだそうです。

うーんっ、ちょっと考えてしまいますね。

健康&子供の自立&夫婦円満… この辺りの心掛けが、最大の防止策ということなんでしょうか。

 

事業再生を目指して、日夜汗を流して努力している経営者の中には65歳を超えている方もいらっしゃると思いますが、日々緊張と充実感に溢れた生活を送られている方が大半でしょう。

良い意味で、自分の生活を顧みる「余裕」など無い筈です。

定年が無く、一生経営者として「事業に従事」できることは、とてもし幸せなことなのだと思います。

 



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