事業再生の現場から

またも中小企業の経営破綻…油定

お早うございます。

東京は今季1番の冷え込みだと言います。

宇都宮の朝もいつもに増して厳しい冷え込みになっていますが、お寒い天気情報の傍ら、こちらもお寒い話… 今朝の下野新聞に「油定(あぶさだ)の経営破綻」が報じられていました。

油定は食用油の販売業者で、当地ではなかなかの“有名企業”です。

過去には経営者一族が、民主党候補として宇都宮市長選挙に出馬されたこともありますし、何かと他人の口端に乗る“名物経営者”が切り盛りしていたことでも知られます。地元経済界でも隠然とした力量を発揮された企業であり、経営者でもあったと思います。

今回の記事では、業績不振が続き回復も見込めないとのことで後事を弁護士一任、最終的には法的清算に及ぶだろうとされています。

おそらく最大の債権者は金融機関、或いは商社若しくはメーカーさんということになるのでしょうか。いずれにしても長い歴史を持つ同社と「一蓮托生」の関係にあった関係者ですから、ウィルホームの施主さん達のような「全く同社と関係なかったのにタイミングが悪くてたまたま被害に遭ってしまった」被害者とは、立場が違います。

長い取引関係の中で、それなりにビジネス上の利益を得ていた事でしょうし、業績不振を肌で感じながらの取引中、「来たるべき日」に備えがあったであろうことも想像に難くありません。

それでも最終的に「法的手続き」を経て、それなりの責任を果たそうとする油定の経営者。法的に清算するということは、個人資産にもメスが入ることを意味します。

どちらが社会的に評価されるのかは、言うまでもないことでしょう。

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です