事業再生の現場から

M&Aづくし

久し振りのブログです。

仕事に感(かま)けて、サボりが普通になってしまいました(笑)

反省ですね(((^^;)

 

今日は午前中と午後、共に保有する会社を売却する案件(良く言われるところのM&A案件です)の相談を受けていました。

午前中の相談者は、旧知の知人から「会社を売却するのに不安があるんだったら一度相談してみると良いよ」と紹介された女性社長さんでした。

業種は秘密ですが、数年前にお父上が亡くなった跡を継いだこの女性社長ですが、お祖父さんの代から続く同社を切り盛りすること数年、“精根疲れ果てた”との理由で、顧問税理士事務所に会社の売却を相談したところ、同事務所のクライアントさんが“興味あり”と買収価格の提案を受けたのだそうですが、あまりに廉価な提示価格に、「本当にうちの会社はそのくらいの価値しかないのか?」と疑問をもっていました。

この案件は、共にクライアント先となる売買当事者の仲介に同じ税理士事務所が介在しており、同税理士法人が算定基礎を示した買受希望者側の買収価格は、資本金額面の1/20にも及びません。

私達の業界でも良く使いますが、いわゆる「清算価格」でもって、この女性の経営する会社を買い取ろうと言うのです。

この業種においては、官庁の営業許可(免許)を取得するのに時間や費用が相当数掛るだけでなく、従業員の引き抜きも横行するくらい人手不足に悲鳴をあげている業種なのであり、取引先を含めた商流等、帳簿上の価値だけでは計り知れない価値、いわゆる本当の意味での営業権がカウントできる業種・業界だと、私は思っています。

私を紹介してくれた知人も、この業界の重鎮です。

その事業価値を十分理解しているからこそ、「清算価格」での売買では「もったいない」と考え、私を呼び寄せたのです。

時間の制約が無ければ、社内の低収益要因を洗い出し、対策を実施して結果を出して(収益拡大)から外部に売却する方が良いのではないか、と私なりの意見を吐いて戻りましたが、どうなんでしょう? 社内と言うか、経営者一族が一枚岩とはとても言えないような話が、女性社長の口を衝きます。

正直、このままこの値段で売ってしまうのは「勿体ない」話だと思います。

この手の「余裕あるM&A案件」なら、いっそ弊社の取引先に買って貰っても…

いろいろ考えてしまいます(((^^;)

 

 



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