事業再生の現場から

人材獲得競争が続く…中小企業経営

お早うございます。

久し振りに投稿します。

 

先週だったか、「2016年ベア(ベース・アップ)上昇率は、中小企業が初めて大企業を上回る」との新聞記事を見つけました。

「労働市場の需給ひっ迫(人手不足)を受け、中小企業も有能な人材確保のため、給与水準の改定が続いている」と、記者は分析しています。給与水準が上がることは、消費の喚起に繋がる可能性が増えるという事や、大企業に比べて給与水準が低い中小企業との「格差是正」に繋がると、各誌概ね好感を持って記事にしていたようでした。

調査対象となったのが、全国で数百社程度のサンプル数であるとか、好調が続く自動車や電機業界の一部で業績好調な中小企業など、これらの報道が、全国に点在する「フツーの」中小企業の実態を著したもので無いことは、確かだと思いますが…。

極々一部の中小企業の中には、「人材確保」と「人材投資」にも力を入れている、ということは言えると思います。

 

私が担当している某社でも、人材不足を憂いています。

建設資材を製造する中小企業ですが、新人を募集しても、なかなか人が集まりません。

社長は「うちは典型的な3K(キツイ・キタナイ・キケン)職場なんだから人なんか集まりっこないよ。俺が親だったら自分の息子をこんな所で働かせたくないもん!」と言います。(と言いつつ、社長の息子さんは後継者として親父さんをサポートしているんですが)

とは言え、社員の平均年齢は毎年確実に1歳上がって行く現実…

下請け先の廃業(これも後継者問題等の人材不足が大きな要因となっている模様)が続き、精緻な製品供給が難しくなって来ている現実…

中小企業の未来を覆う「人手不足」という暗雲。

有能な人材獲得競争は、今も続いている…。

 

 

 



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