事業再生の現場から

地銀は生き残れるか⑪ めぶきFGの誕生

お早うございます。

昨日と一転、朝から爽やかな晴天になりました!(^^)!

「目に青葉、山ほととぎす…」って感じですね、良い気候です。

 

新緑の候、に引っ掛けた訳ではないと思いますが、今朝のNHKニュースで、常陽銀行と足利HD(銀行)の経営統合に向けて、統合会社の商号が決まったことを報じていました。

「めぶきFG」と言う名称だそうです。

足利銀行を傘下に持つ足利HDが常陽銀行を子会社化して、足利HDという商号を「めぶきFG」に変更するのだそうで、統合会社(FG=フィナンシャルグループ)の本社は東京(常陽銀行の東京営業部内)に置くことも決まったようです。

両行の経営統合により統合会社の総資産は15兆円を超えるそうで、業界でも3指に入る最大手グループが誕生することになりました。

当面は常陽銀行、足利銀行それぞれの独自性を尊重しながらの経営が続くようですが、他行のグループ参加を呼びかけつつ、一定の営業エリアと規模を確保した後は、生き残りをかけた「リストラ」が続くと思われます。

 

次なる関心事は、何処の地域銀行が「めぶきFG」に参加して来るかですが、歴史的に近い(旧川崎金融財閥系)存在だった千葉銀行は武蔵野銀行との業務提携に注力していたり、地銀トップバンクの横浜銀行は東日本銀行を傘下に収めたりしていて、このところ、各行が活発に将来を見据えた統合策を検討・実施しています。

常陽・足利のような地銀同士の「水平統合」から、横浜・東日本のような地銀と第二地銀(旧相互銀行)による「垂直統合」など、“なんでもあり”の風潮です。

 

マイナス金利導入も銀行業界にとっては、文字通り「マイナス」と言われています。

地方経済の減退により、地方銀行以下の業態の金融機関の収益力は、年々先細りが懸念されてもいます。

生き残りを賭けた金融機関の「グループ化」の動きが、加速して行きそうです。

 

 

 

 



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