事業再生の現場から

介護現場の悲鳴②

昨日の続き…

ちょうど良いタイミングと言いますか、昨日ブログで取引先介護事業所社長さんの“嘆き”を紹介したところ、総務省による国内人口統計が発表されましたね。

日本の総人口の凡そ26%が65歳以上の「高齢者」になっているそうです。

予想されていた事ですが、国内人口の高齢化は凄い勢いで進んでいることが改めて確認されたようなニュースでした。

昨日触れた介護費用や医療費・年金など、高齢者の生活を支える費用も、受給適齢者の急増で今後少なくとも20数年は社会保障費用の増加が見込まれています。

 

ふーっ、ため息が出そうな話題です。

私も、あと10年ちょっとで「高齢者」の仲間に入ります。

その時、年金が支給されるのであれば「有り難い」でしょうし、たぶん「辞退」はしないと思います。カッコ悪い話ですが(((^^;

老後生活が困窮しないようその準備を進めつつも、老人になって生活の糧を稼ぐことができなくなった時、公費と思いつつも「年金」的なものがあれば、それはそれで非常に有り難いモノだと思うからです。

カッコよく「若い世代に負担になるから僕は年金を辞退します」と言えない“人間の欲”が自分にもあるので(笑)、現在年金受給や公的扶助を受けている人達の立場も理解はできます。

 

でも、本当にこのままで良いのでしょうかね。

昨日聞いたA社長の言葉が胸に引っ掛かります。

「本当の平等って言うのは、機会が均等にあるって事だと思うよ。つまり“努力すれば、誰でも裕福になれて自由を満喫できる”ということさ。別に勉強ができなくても良いんだよ、自立しようとする強い意志と行動力があれば、人間大概の事はできる。社会が“寛容でありすぎる”と、反って不公平感が増す結果になると思う。介護現場で毎日ドタバタしているけど、此処は世の中の縮図だよ…」

「一時流行ったよね、“自己責任”って言葉。昔から稲作には大量の人手が必要で、今でもその名残から欧米に比べて日本では“助け合いの精神”が美徳なんだけど、最低限社会に守られる側の人間にもルールってものがある筈なんだよね、本来。介護の現場にいると介護される側のエゴも見えちゃう訳で、そんな中でも矜持を持って頑張っている人を見るんだけど、これがなかなかツラい現実なんだよね…」

うーん、深いお言葉…

現場を知る人のみが言える言葉か…

 

 

 

 



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