事業再生の現場から

プロ経営者を活用した事業の継続

お早うございます。

昨日は全国的に猛暑日(最高気温35℃超)観測地点が急増したようで、梅雨とは言え、空を覆う雲が途切れると「とんでもない」暑さに見舞われることが、改めて実証されたような一日でした。

もうすぐ梅雨明け。

うだるような暑さが連チャンで続くのも、もうすぐ(ToT)

 

話は変わりますが、今週、10数年ぶりに再会した会社経営者の知人が二人います。

共に私が前職時代にお世話になった中小企業の社長さんで、私の都合で「転職」した事もお知らせせず、“ふっ”と「そうだ此処まで来たら顔を出してみよう」と、突然先方の事務所をお訪ねしたものでした。

 

御一方は、息子さん(長男)が家業を継ぐ決心をしてくれたとの事で、社長が今でも陣頭指揮を執っているのに変わりないのですが、徐々に息子さんに経営の実権を移行しているのだそうです。

家族経営で荒波を乗り切って来たこの会社、後継者問題もクリアできたようで、何よりです。

 

もう一方の社長の方は、後継者問題で悩んでいる最中でした。

現社長も70歳を目前に控えています。

御子息に家業を継ぐ気は全くなく(因みに息子さん二人は共に公務員だそうです)、社内にも後継者になれそうな人材が育っていないそうです。

ハッピーリタイア…

M&Aによる経営権の譲渡先を探しているとも、お話していました。

決算書を見せていただくと「涎が出そうな」優良企業です。

役員報酬もたっぷり見込める「安定した事業」なのですが、肝心の「次期」司令塔が不在、という致命的な問題点が「経営リスク」として浮上している、そんな会社になっていました。

 

「外部からプロ経営者を招き、内部人材が育つまで、或いは社長の縁者が妙齢になるまで、期間限定で経営をお任せするのはどうなんですか?」私が尋ねます。

「そうして貰えるなら有り難いけど、そんな人材いるのかね?」

 

中小企業=オーナー経営者、つまり今でも多くの中小企業が「資本」と「経営執行」の双方を握っている例が多い事は否定しませんが、中にはオーナー(資本家)が優秀な経営者を外部から呼び寄せ、上手に企業を統治している事例もあります。

オーナーは「経営能力」を外部から招聘することで企業価値を高めることができ、経営者は「経営執行」の機会を与えて貰えるメリットがあります。

 

最近も私の身近で、プロ経営者が任期満了で「社長を退任」し、他社に好条件で「移籍」した例があります。

中小企業の後継者難が続いていますが、これからはそんな事例も増えて来るような気がしますね。

 

 

 

 

 



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