事業再生の現場から

夢のような時代の終わり? 高額療養費は誰が負担する!?

お早うございます。

台風一過、今朝は抜けるような青空が拡がりました!

まさに「天高く馬肥ゆる秋」、爽快な気持ちで仕事ができそうです!(^^)!

 

一昨日くらいから、高額ながん治療薬、「オプジーボ」なるキーワードが報道を賑わせています。

なんでも、がん患者のがん細胞に対する「免疫効果」を高める作用があると言うことで(メカニズムは難しくて私には良く分かりません)、一度の投与に100万円以上のコストが掛るそうです。

しかも「1度の投与でお終い」では無く、効果を得るためには、月に数度の投与が必要らしく、年間を通じると優に3,000万円を超える費用が必要になると報じられています。

がん治療などの「高度」かつ「高額」な治療が必要な場合には、「高額療養費制度」という制度があり、その結果、本人負担は一定額に留められ、治療費の大半を健康保険制度が負担する、というスキームが組まれているので、患者は安心して「高度・高額」な治療を受けられるのだと言います。

 

厚生労働省は、肥大化する社会保障費対策として、「オプジーボ」薬価の引き下げに、慌てて乗り出すようです。

平成元年の社会保障費のうち医療費は20兆円程度だったようですが、昨年度の日本全体の医療費は41兆円も掛ったんだそうです。

人口の高齢化が進み、医療費の伸びは、まだ止まらないでしょう。

一方、医療費を支える納税者は、年々減少して行きます。なにせ日本の人口はピークアウトして、既に減少に転じているのですから…。

 

皆が支えてくれるから「安心して高度医療を低価格で受益できる」夢のような時代は、もう終焉の時を迎えようとしているのかも知れません。

 

 



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