事業再生の現場から

まずは、資金繰り表…

先日、仲良くしていただいている税理士の先生から、「最近銀行の審査が厳しくて困っている会社があるので、社長を紹介するから会ってみて!」とご紹介をいただいた企業があります。

商売柄ある程度の在庫を必要とする業種であり「最近銀行の審査が厳しくって」と嘆いている会社だと言う事だったので、たぶん年商の30%~50%水準まで借入金残高が膨れて、資金繰りに困っているんだろうな…と勝手な想像を膨らませながら先方を訪れて来ました。

早速用意していただいていた決算書を見せていただき、先方(相談者)社長さんのお話を伺います。高止まりしていると予想していた借入金は、数行から調達していましたが、年商と比較すると大凡30%水準で推移しています。結構な残高です。

ビジネスモデルそのものは、簡単明瞭且つ需要も先行き順調と思われますが、当社の問題は労務費コストの急増にあるようです。予算(社長の頭に入っているそうです)に対して、労務費が20%以上も嵩んでしまい、当社の営業利益を大きく減損しているのです。

現場に入って人工(にんく)削減の具体策を詰めなければいけないでしょうし、人員も現在の体制が適正であるのか考えなければいけないでしょう。

それはボチボチ手を付けるとして…

 

社長の喫緊の課題は、渋る銀行筋を説得して、「借換資金」調達の円滑な道筋を着けること。

まずは資金繰り対策を優先してっと…。

「ところで社長、現状の資金繰りはどうなっています? 資金調達を依頼するにしても、いつ幾ら必要になるのか? 資金繰り表なんて手許にありますか?」と私が尋ねますが、どうやら資金繰り表を作ったことは無いようです。

それだけ銀行の方が当社を大切にして、(資金繰り表等)管理資料作成等の負担を求めて来なかったと言う事なのでしょうか???(イマドキ信じられない気分でしたが…)

「月末に融資実行するなら、10日までに資金繰り表、月末までに改善計画書を提出してくれ!と銀行には言われているんだが…」と社長。

 

改善計画なんて3週間でできる訳がありません。

「これは銀行にハッキリ申し入れて2月末まで時間を貰いましょう」

「その代わり資金繰り表は、1日でできますから、それは10日前に作って銀行に乗り込みましょう」

近々資金繰り表を持って、銀行廻りに行って来ます。

続きは、後ほど…

 

 

 



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