事業再生の現場から

後継者育成こそ大仕事

お早うございます。

4月に入ってようやく風が温んできたと思っていたら、宇都宮の桜も満開になりました。

明日は雨の予報ですが、今年こそは「夜桜」を見ながらの花見宴会ができるか?、仲間に聞いてみようと思います。

週末までもってくれると嬉しいのですが…♪

 

さて、月曜日の朝ですが、朝一で取引先の会長さんから電話連絡を受けました。

「村上さん、俺今日の朝会だけど、敢えて欠席しようと思うんだ、どう思う?」

この会社は、電話をくださった会長が創業者で、現在は会長の長男が社長に就き、日々経営のグリップを握っています。

目下の課題は、工場原価「適正化」にあり、経営規模の拡大と共に肥大化して採算が悪化した工場原価を如何に元の水準に戻すのか?を、毎週月曜日に管理職以上が集まり、対策を議論しています。(私も月一のペースで参加させていただいております)

 

先週の朝会では、対策案として実施を決めていた事項が管理者の不徹底で実施されておらず、出席していた会長が激怒・途中退席する事態となり、オーナーの逆鱗に触れた形の管理者を社長が必死に宥める事になりました。

「瞬間湯沸かし器」然としたオーナーを一概には責められません。

「できない理由」に終始する管理者は、大企業には合っていても、この会社のような中小企業・オーナー企業には馴染みません。

結果ダメだとしても「自ら考え、率先垂範する」或いは「しようとする」人でないと、なかなか生きて行けないでしょう。

 

オーナー退席後は、取りなす社長を相手に元気を取り戻した会議メンバーが、原価高の原因であるパート従業員投入方法の問題点を指摘、再度、次回(週)までに改善策をまとめて発表する事で、その日の議論は終了しました。

これが先週の事です。

 

ただ先ほど会長から頂戴した電話では「あいつら、自分らでやるって言ってた事、結局まだ何もやっていないようだ。お灸を据える意味で、今週は俺欠席するよ」とオーナーは仰っています。

社長や居並ぶ経営幹部は、会長が欠席する事態にどう反応するか…

遅々として進まない改善策に「劇薬」が効くのか…

 

ライオンは自分の子を谷底に落とし…

そのエピソードが思い起こされる電話でした…

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です