事業再生の現場から

車に関心の無い若者たち

自動車工業会(自工会)が調査したアンケートによると、学生を含めた10代~20代の若者の50%以上は「車を購入する気持ちがない」そうで、「車を購入して保有するコストを考えたら、そのおカネは別なところに遣う」のだそうです。

 

先日、仲良くして貰っている自動車修理工場に冬タイヤの交換でお邪魔した際、この会社の名物奥さまと「最近(の新車に)はアイサイトなんて自動ブレーキ機能が標準装備されちゃってるでしょう、確実に(車の)衝突事故が減って、板金(修理)依頼のお客さんが減ったねぇ」と、笑いながら「商売あがったりだよ!」と冗談まじりの話で盛り上がりました。

技術革新が人間の生活を豊か(安全)にしてくれた好例ですから…

「良い事ですよね、技術革新が役に立って。修理工場の売上は減っちゃいますが」と私がオドケて返事をすると、

「良い事ばっかりじゃないのよ、自動ブレーキにしてもハイブリットエンジンにしても、電装器材が複雑化しているので、町工場じゃ手に負えない、そんな時代が近づいているの。それに今の若者は車に関心がないから…新車を購入したいっていう案件が年々減っちゃってるのよ」と奥さまのボヤキ…

 

で、冒頭の「車買いたくない若者」ですが、買いたくない理由のひとつに「車を使わなくても生活ができるから」というものがありました。

車を使わなくても生活できると言ったら、電車やバスなどが頻繁にアクセスしている「都会」しかありません。

実際、地価の高い都会・都心部で生活していたら、家賃が高いから車に予算を割くことは難しいでしょう。

駐車場料金だって一か月に4~5万円くらいするでしょうし。

そもそも、電車・地下鉄バスで、殆どの場所には行けますしね。

 

生活するための車の必要性は、公共交通機関等の整備ができない地方に行けば行くほど高まるという現実を突き付けられた格好です。

都市部への人口流出が止まらないと、地方の人材不足、生産力不足が顕在化すると思っていましたが、車などの大型消費財の消費にも影響することが分かりました。

さてさて、あと50年後の日本はどんな社会になっているのでしょうね。

私は地下で寝ているだけですが(笑)

 

 

 



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