@佐藤の事業再生徒然日誌

貸さない親切

あるクライアントと銀行回りをしている時の話。

 

そのクライント、今春ある銀行から「借換資金」の調達を断られてしまった。

その資金がないと、取引銀行への返済は滞るし、業者への支払いもやがて止まってしまう。

経理課よりそんな未来予想を聞いてしまった社長、会社の行く末に絶望し、弁護士に破産の相談を持ちかけた。

一時は廃業と破産の準備までしていたのだが、でもよくよく聞いてみると、仕事は順調で銀行への返済はできないものの、なんとか本業の資金繰りはまわりそう。

その後縁あって弊社も門を叩き、リスケとサイト変更、リストラを組み合わせて、今は資金繰りに余裕も出てきている。

あの時、本当に破産したら「今はなかったよ」というのが社長の近頃の口癖。

そして銀行回りをしている車中の中で一言。

「あの時借りられなくて本当に良かった。もし借りていたら、今でも銀行にウソを並べ借入のために奔走していたのだろうな」

 

銀行員時代の先輩からこんなことを言われたことがある。

「貸さない親切」ができるようになって本物の銀行員になれるのだ、と。

 

 



コメント

  1. 山田の案山子 より:

    良い話ですね、でも当事者だったら相当焦ってしまうだろうと思いました。身になる親切とか苦言ってその時は分らないものなのですよね。

    • 佐藤 正人 より:

      コメントありがとうございます。
      借りたい人に貸さないと「怨み」を買ったりもするのですけどね。
      いつも良い結果ばかりでないのが、世の中の難しいところですよね。

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です