@佐藤の事業再生徒然日誌

選択肢

自由を取るか、お金を取るか、貴方ならどちらを選びますか?

 

 

先日あるクライアントの元経理部長が訪ねてきた。

3月ほど前、彼は資金繰りや自分の年齢、また後身に道を譲るためにクライアント先を退社し近隣のオーナー会社へ転職した。

クライアント先ではグループ会社の全ての会計、経理、資金繰り、銀行交渉を一手に引き受け、その上現場作業も厭わないという活躍ぶり。

有力な取締役の一人であり、何事も自由に考え、行動する人であった。

 

転職先はどうも違ったようだ。

その会社、県内では5指に入る業歴内大手企業で、収益力も抜群、業歴も古く自己資本もかなり厚い。

無借金の上に資金は潤沢、従業員の処遇も上場企業並みで、転職直後にも関わらず彼は給与が増えている。

でも彼は不満なのだそうだ。

話を聞くとその会社、強力なオーナーシップでワンマン経営。

高齢の社長は我が儘言い放題の上に、仕事を部下や社員に任せようとしない。

社員は全員社長の顔色ばかり伺っていて、会議でも自由に話ことさえままならない。

社長に逆った社員がパワハラやいじめで会社を追い出されたことも過去数度となく。

会社の雰囲気は暗く、社員はお互いが疑心暗鬼・・・

 

彼の前の職場、すなわちクライアント先は確かに自由で明るい職場ではあった。

しかし、不況業種の上に受注産業で毎期売上は安定せず、財務的にも過剰債務で債務超過、金融機関からは数年前に見放された状態。

当然毎月の資金繰りは綱渡りを繰り返し、社長は手形決済日も迎えるのが一番怖いという有様。

近隣同業者との過当競争を繰り返しているうちに薄利が当たり前になっていて、給与は低く、仕事は過酷、10年以上賞与を出していない。

 

選択は個人の自由。

お金のために自由を捨てるか、自由のためにお金を我慢するか。

人はその時の置かれた場面で選択が違ってくるだろう。

10年近く前、後者を選択したことを私は後悔してないが、貴方ならどうします?

 

 

 



コメント

  1. のり より:

    ご無沙汰しております。
    後者を選択する時には、少し勇気が必要かもしれませんが「自由」=お金で買えない価値がある=プライス・レス(どこかで聞いた言葉)
    自由とお金。両方あったらなお良し!自由を手に入れてから、お金を
    手に入れるか、お金を手に入れてから自由を手に入れるか。私も佐藤さんと同じ、前者ですかね。先に自由!もちろん置かれた立場によるでしょうが。捨てるからこそ、新しいものが入ってくる。一番ダメなのは捨てない(選択)しないこと、人間も再生するには捨てる勇気も必要だと思う今日この頃です。と、言うことで再生の旅に出ます!

    • 佐藤 正人 より:

      コメントありがとうございます。
      どんな組織の中にいても、きっと自由人で生きているのでしょうね。
      だから美しく若々しいのですね。
      新しい赴任地、楽しいお話のお土産を待ってます。

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