@佐藤の事業再生徒然日誌

敗者復活

淡い緑色の木々の中を、五月の爽やかな風が通り抜けていく。

この季節、冬にはすっかり枯れ色になっていた新緑の枝が、少し冷たさの残る風に吹かれるのを見ているだけで気持ちが良い。

会社も同じこと。

数年前に倒産寸前であった会社の業績が復活していく様は、冬の寒さに耐えた新緑の芽吹きと似ているのかもしれない。

 

3年前の正月明け、銀行から最後通告を受け途方にくれている時、ある縁で知り合った工事会社。

その時は手形のジャンプや不渡りの処理、銀行からの資金回収圧力と様々な困難が降りかかっていた。

しかし倒産するのにはまだ早い!

その工事会社、「やれることは全部やってみよう」を合言葉に、ヒト・モノ・カネ、様々な仕掛けや仕組みを見直しながら、なんとか今日まで続いている。

あれから3年、今年3月の決算ではキャッシュフローも潤沢になり、銀行融資も再開してくれることになった。

まさに新緑の芽吹き。

最初の2年間は苦労の連続。

変化や変革に耐え切れず、従業員の反発や主要幹部の退職、仕入先からの条件厳格化・・・数え切れない艱難辛苦の連続も、今となっては楽しい苦労話である。

先日お会いした時その社長、「続けていれば良いこともあるものだな」と一言。

 

どんな経営手法も、どんなに目新しいスキームも「継続の力」には適わない。

真の事業再生に必要なもの、それは「どんなに辛くても諦めない」ということ。

 

 

 

 



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