最後の決め手

再生できる会社とそうでない会社の違いは何ですか?


仕事柄そんな質問を受けることがある。

以前は「利益が出ているかどうか」とか、

「資金繰りが維持できるかどうか」「財務内容が正常化できるかどうか」などと答えていた。

しかし、今は自信を持って「仕事を楽しんでやっているかどうか」と答えている。


どんな会社でも仕事はある。

しかし、喜んでやっているかといえば、すべてそうであるとは言えない。

経営者の中には「義務感」や「お金や生活」のために嫌々やっている場合もある。

過去の経験からみても、そんな経営者の会社の再生は上手くいかない。

どんなにお金があっても、財産があっても、長い歴史があっても、

結局経営再建には失敗している。


しかし、仕事に喜びを持ち、楽しんで仕事をしている経営者の会社は再生する。

そんな会社、そんな社長には一時的に落ち込んでいたとしても必ず仕事が増えてくる。

そして仕事が増えてくると、不思議と良いことが起きる。

(宗教勧誘ではないので念のため)

合理的に言えば

一時的な仕事の減少→赤字→リストラ(この辺で弊社の登場)→仕事の増加→資金繰り改善→収益改善

という簡単な図式なのだが、時間的な経過の中では「なんとなく良くなった」という感じである。

この図式に必要ファクターは、私の見たところ「仕事を楽しむ」ことだけである。

つまり「仕事を楽しむ」会社は、結果的に再生に成功する。


先日もあったこんな事例。

10月に大口の不良債権が発生し、倒産の危機に瀕した工事会社。

その社長、仕事が大好きなタイプ、まさに「仕事を楽しんでいる」。

そのためかどうか、それ以降大口の割の良い工事が次々決まり、

それをネタに資金調達しなんとかこの暮れの資金繰りを乗り切った。

不良債権が出たときは今回こそ「もうだめか」と思ったが、仕事を楽しむ人は不思議と助かってしまう。


ところで、貴方は仕事楽しんでますか?






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