事業再生の現場から

強者は益々強く、弱者の生き残る道は…

お早うございます。

今日も爽やかな初夏の日差しが照りつけています。

関東地方の梅雨入りは平均すると6/10前後らしいのですが、梅雨入り前としても、今年は5月の平均雨量がとても少なかったようです。栃木・茨城では先月の総雨量が平年の50%以下、群馬県に至っては、平年の30数%水準だったというのです。

夏本番に水枯れが心配しないで済むよう、梅雨時は“ほどほど”の降雨を期待したいものです。

 

先週、長いお付き合いを頂いている取引先の社長・担当者と会食しました。

話題は社内体制や人事・処遇、事業運営の見通しなど様々です。

その中で、同社が現在金融機関から資金調達する際に支払っている金利(借入金利)に話題が及びました。

なんとその会社の現在の調達金利は、年0.70%水準なんだそうです。

(某銀行からの金利が1.10%まで下がったことは、以前報告を受けていましたが、更に下がっていた…)

 

同社は数年前に「事業再生」を目指し、弊社と一緒になって難局に立ち向かい、現在の経営基盤を築いて来ました。

当時の同社(旧法人)は、過去の経営判断のミスから背負っていた10億円に上る借入金の金利だけで、年間数千万円を金融機関へ支払う苦しい経営を続けて来たのです。(年間数千万円の金利を支払える売上・利益を確保し続けて来た旧会社のオペレーションも立派と言えば、立派だったのですが)

旧会社の決算書を見ると、「営業利益」までは同業他社を凌駕する数値ではあったのですが、支払金利負担が重く「経常利益」欄に来ると、極端に利益が減少していました。

もともと事業経営は上手な会社だったのです。

 

今は旧会社の流れを受け継いだ(新)法人で、堂々と事業を継続しています。

前述のように「借入する必要がなくても“スポットで”資金を使ってくれと、銀行がしつこい」とまで、担当者が笑います。

「事業再生」オペレーションを実行後も、紆余曲折はあったものの、本業は極めて順調に推移し、利益を積み上げ自己資本は1億円を優に超えて来ました。

 

銀行の貸出姿勢を見ると、強者は(金融機関の支援を受け)益々強くなって行くものと思われます。

そうでない者は…。

 

先を見通す目を養うのも経営者の務めだと思うのです。

 

 

 



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