事業再生の現場から

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関係会社への貸付金と銀行融資

今日も宇都宮事務所からのスタートになります。

お客様との約束まで時間があるので、最近少し気になっていることを書き綴ってみます。

この2か月余りで3件ほど、同じような事例が続いています。

何れも既存お客様からの紹介案件で「取引銀行から最近新たな資金調達が難しくなっていて資金繰りが厳しいらしい…、誰か資金繰りの立て直しができる専門家を紹介して貰えないか? と言われてね…、〇〇社って言うんだけど一度会ってみてくれないかなぁ」

ご紹介された三社はいずれも上記のような経緯で、私共と面談するに至りました。

直近(過去分)の決算書や資金繰り表、期中の試算表等々、毎度お決まりの財務書類を面談前後でお預かりし、先ず相手の財務状況を分析すべくオリジナルの分析表に数値を拾って行きます。

この作業をすると、私たちには長年の経験とノウハウの蓄積があるので、相談企業が取引銀行等から「どんなことを指導され」「格付や与信判断や許容枠の残高」等々、融資取引に関する状況を概ね理解することができます。

それで今回の事例は偶々偶然なのでしょうけれども、ご紹介を受けて面談した3社に共通する問題点ですが…

それはいずれの会社も、関連会社(子会社)に対する多額の貸付金を有していることでした。

中には数億円を超える貸付金を有する「豪のモノ」も混じっていましたが、残り二社も月商の5か月分を超える規模の貸付金を計上しています。

問題はこの「貸付金」が将来的に親会社の手元に戻って来るか? 貸借対照表上は「資産」として計上してあるものの、いずれ「回収」することは可能なのですか?という金融機関側の問いに対して「はい、大丈夫です、必ず回収できます」と、三社がいずれも確答できないことです。

いずれの会社の貸付先関連会社は「飲食店」であったり「フィットネスクラブ」であったり、本業とは凡そ似ても似つかぬ業態業種への貸付金(投資)です。

本業が好調で増収増益が続いた成長期に、取引銀行が争って融資をしたものだから、会社の金庫(預金通帳)にはおカネが溢れ「もっと簡単に儲かる事業が無いか?と考えている時に出会った知人の紹介で…」良く知りもしない他業界へ進出して行ったのだそうです。

結果はいずれの会社の関連会社も青色吐息で、既に廃業となった例もあれば、まだ今日現在も事業を続けるため、親会社からの支援金が今月も100万円単位で続いている、そういう例もあります。

そういった事態を重く見た取引金融機関は、採算の取れない関連会社への資金貸与を警戒して、このところ新規融資に渋い対応を見せているというのでした。

まぁ良くあるパターンです…

さぁどういうプランニングで、この悪循環を抜け出すお手伝いをして行くか?

ここからが私たちの仕事ですね(^^)


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