孫子

一般の事業会社でメイン取引先の情報や状況を知らない会社も多い。


ある会社、ここ数年赤字続きで資金繰りも相当に悪化している。

そのため収益改善の依頼があり、早速分析に取り掛かった。

最初に始めたのが販売先別の収益状況調査。

まずは売上の40%を占めるメイン取引先からと思ったのだが・・・


その会社メイン取引先とは十年以上のお付き合い。

社長同士も仲良く、一緒に事業立ち上げまでする深い仲。

そこまで聞けばメイン先情報を豊富に持っていると思うのだが意外とそうではない。

聞いてみると先方の年商・利益・従業員数、まるで情報がない。

その上その会社との取引状況を集計してみると、なんと「赤字」。

いくら人的関係で仲が良いといっても、人が良いのもほどがあるというもの。

その上そのメイン取引先、

社長交代を期に、価格引き下げ要請までやってきた。


さてその対策、どこから手を付けて良いものやら。

解った真実をもって「取引解消」するもは簡単。

しかし、それではその会社にも少なからぬダメージが帰ってくる。

他に対策を取りたいのだが、

今ある情報はあまりに属人的で使えそうなものがない。

もっと相手先の「正しい」情報がないと対策も取ることが出来ない。


そう言えば中国の孫子にこんな言葉。

「敵を知り己を知れば、百戦して危うからず」

ビジネスも一種の戦争、故事に学ぶことも多い。



コメント

  1. 炭田恵崇 より:

    1 ■無題
    戦う前に勝つ!ですね
    私も五事七計から学び実践中です

    自らの振り返りの時間が持てました。ありがとうございました。
    http://ameblo.jp/utsunomiya-no-otoko/

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