就職

先日の新聞記事より。


昨年の大学生の就職率は実は80%程度で、今年もこの傾向が続くという。

大学はでたけれど・・状態の学生が数万人もいる。

大学生も一流企業(上場企業)にだけが就職先と考えているということもあり、

いまだに地元中小企業は求人難といった状態なのだが。

それにしても、就職浪人の多いことか。

これは景気不景気だけではない、何かがあるのではないだろうか。


元々大学卒新人の採用は、即戦力として期待されたものではない。

今日採用しても「利益」を稼ぐまでに数年教育しなければならない。

にも関わらず毎年採用し教育コストをかけるのは、

社内のモチベーションアップや企業への忠誠心の醸成といった効果を狙ってのこと。

要は「採用したのだから当分働いて恩を返せ」ということ。

こんなちょっと儒教的な論理が、採用という行動の背景にあるのだろう。


しかし、徐々に事情が変わっている。


会社側が不景気やグローバル化、新人の社内定着率の低下から採用を抑制。

新人側も自身のスキルアップの道具(時期)として会社を利用。

お互いが「功利的」行動の中で、即戦力としての中途採用が増えつつある。

そう考えると最終的には「アメリカ型」の雇用形態、

「仕事に対して人を付ける」方式が主流となるのではないだろうか。

つまり、この仕事を出来る人を金で買う方式である。


日本的経営の一つに「終身雇用」と「新人育成」がある。

それが崩れつつある時代になってきたのだろう。




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