平等

法律上では「債権者は平等」である。


仕事柄債権者の集会に出席することもあるが、時々思うこともある。


「債権者」

ポピュラーな大口債権者は金融機関。

その他に商売上の買掛や手形の債権者。

普通はこの2種類の債権者なのだが、他に預け金や従業員などという債権者もいる。



債権者は様々な角度で会社と接触するのであるが、大別すれば2種類の特徴がある。


正確な(会社の)情報を持っている債権者とそうでない債権者。

通常、金融機関が前者であり、それ意外は後者となる。


債権者にとって情報は最も強力な武器。

情報を持っている債権者は会社の状態や業況を知ることができ、

その会社がどれくらいの確率で生き残れるか?また自分の債権が回収できるかを知ることができる。

また、もし通常の支払などで回収できない場合でも、

それ以上の手段(普通は法的措置)をどのタイミングで実施すべきか判断できる。


しかし、武器である情報を持っていない債権者。

債権の回収可能性を分析することも難しいし、

倒産や支払い不能の直前まで(法的な措置を)行使をすることは不可能に近い。


情報すなわち武装した債権者と無防備な債権者。

本当に平等なのだろうか?


法律の上では「債権者は平等」である。




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