物事の根本

土木業の会社のコンサルティングをしていると、

こんな質問をよく受ける。

「今後、この業界はどうなると思いますか?」


会社単位で言えば毎年の売上減少。

発注者側の論理で言えば公共工事予算の削減。

それで未来図は・・・・・・


そもそも土木事業って何のためにあるのだろう。


それは多分遠い昔、日本は社会インフラが整ってなくて、

例えば、隣の町に行くのに砂利道で長い時間をかけなければならなかった、とか

家の裏の井戸から水をくみ上げていた、とか

すきま風の吹く校舎で勉強をしていた、とか。

そんな時代には誰もが安全で便利な暮らしを望み、

それをかなえるための仕事だったのだろう。


今はどうなのだろうか。

何一つ不便がない「整備された社会インフラ」の中で、

この先一体何を整えようとするのだろう。


そう思った時、土木業の将来の姿を垣間見たような気がする。


人は必要とされている時、最も輝く。

会社も同じことで、社会があるいはマーケットが必要としている時に高収益が生まれる。

そして必要のなくなった時、

静かに、あるいは声高に消えていくのであろう。


勿論メンテや補修、その他にも社会的なニーズは多々あり、

すべての会社が一斉に消えていくものではない。

しかし、そんな小さな需要では今存在するすべての会社を満足させることは出来ない。

即ち結果はそういうこと。


明るい未来は決して空からは降ってこない。

汗と泥にまみれて自ら得るしかないのである。







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