事業再生の現場から

家業を廃業しても…

お早うございます。

週明け月曜日、関東地方のお天気が曇天もしくは雨模様となるのは、4週間続けてらしいです。(今朝のお天気ニュースで言ってました)

早くも梅雨寒のような憂鬱な気分になる今日の空模様ですが、先週暫くぶりに会った昔のクライアントがお元気で、私まで嬉しくなるような近況を聞かせていただいたので、そのことについて書いてみたいと思います。

 

この方(Aさん)は、お父様が経営して来た家業を自分(長男)が継ぐべきかどうか、仮に廃業して自分が転業、もしくは転職するにしても、具体的にどういう方法で家業を「軟着陸」させて行くのか、という点を悩みに悩んだうえで来社されました。

Aさんは現在、家業を廃業へと軟着陸させて行く中で、新たな仕事を紹介していただいたり、物心両面でお世話になった事業者に雇用され、サラリーマンとして生計を立てておられます。

今では笑い話なのですが「リンクスさんに相談に行くにも相当な勇気が要りましたよ。こちらは事業が二進も三進も行かない中なので、変な所へ相談したらどんな事されるか分からないって緊張してたし(笑)」

この時のオファーは「事業を再生する」じゃなくて、如何に円滑に「廃業」へ持って行くかという相談になりました。

 

それから7年くらいの時間が経過しました。

病気に倒れたお父上は鬼籍に入り、Aさんの悩みの種だった家業は廃業へ。

お父様と一緒に働いていたAさんに対して、銀行からは「事業はどうするのですか?」と当然な質問が続きましたが、銀行借入金の連帯保証人になっていなかったAさんには「事業は父の代で廃業し、申し訳ありませんが私と弟(サラリーマン)は父の相続を放棄します」と回答していただき、実際にその手続きも進めて現在に至っています。

お父上の連帯保証債務相続を放棄する事で、プラスの財産である居住用・事業用不動産の相続権も手放したAさんですが、「赤字が続き需要回復も望めない会社を続けて行くより、何も無い方が却ってスッキリします」と、当初から廃業には前向きでした。

廃業と聞くと「どうして?」とか「せっかくの家業なのに勿体ない」とか、耳にすると思いますが、当事者にとっては「積年の懸案事項の決着」という意味において、歓迎すべき判断なのかも知れません。

 

久し振りにお会いした先週も「この会社の社員さん達は皆キビキビ動いて働きモノですよ。自分も此処で働かせてもらって、当時より体調は良いし感謝してますよ」と笑顔で対応して下さったAさん。

家業を廃業してでも…

働く意味と人生の愉しみを取り戻せるなら、その選択にも大きな意味があると思います。

 

 

 

 

 



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