ある試み

現在とても小さな「LBO」(従業員によるM&A)を進めている。

これを始めた経緯はこんなことだった。


ある人の紹介で知り合った社長より、赤字の事業部門をどうするかという相談を受けた。

その部門、本業とはすこし距離のある事業なのだが、今年で6年間赤字が続いている。

老舗企業の創業事業なのだが、いくらなんでも赤字が長すぎる。

社長としてもそろそろ「どうにかしないと!!」という気持ちで相談されていた。


その事業、簡単に言うと「多店舗展開の小売店」。

縮小気味のマーケットではあるが、固定客は多い。

赤字の原因は老舗企業にありがちなBSの重さと固定費。

それならと思い切って提案したのが「従業員によるLBO」でかつ独立型店舗運営。

要は「街の小さな小売店にして生き残りを図りましょう」ということ。


その事業部門の「廃業」を覚悟していた社長、疑心暗鬼ではあったがやってみることに。

数字上、損益分析してみるとなんとかいけそう。

しかし本当にうまくいくかは店舗運営をする「人」次第。


そんな訳で、経営に触れたことのない人の説得とレクチャーから始めたのが2か月前。

「法人とは」から始まって、講義もそろそろ最終回。

小売店の「店主」となる人に自覚らしきものも芽生え始めた。


一般的なLBO、会社倒産や廃業に伴い「崖っぷち」からのスタートが多い。

しかしこのコース、小さな事業継承ともいうべき実験。

果たして最終回まで辿り着けるのだろうか、実に楽しみである。


**抽象的な内容でごめんなさい**








コメント

  1. 伊賀もの より:

    1 ■面白い!!
    面白い方法での解決策ですね。「店主」に変化する気持ちがあれば、十分やっていけそうな気がします。変化はチャンス。大変だ!!は、大きく変わらないといけないことなんだと、社長がよく言ってました。頑張ってください!!

  2. @佐藤 より:

    2 ■Re:面白い!!
    >伊賀ものさん
    ありがとうございます。

    でも実際にやってみると、「人の心ってなかなか変わらない」もの。
    案外時間がかかるのですよ。
    だから仕事が成り立っているのですが。

  3. kamerino より:

    3 ■一握りの心ある組織人しだい
    おはようございます 佐藤さん kamerinoです
    暑さを飛ばしてのご活躍、敬意を表します。
    私も組織人としてはカウントダウン中です。 団塊世代が卒業し、我々”東京タワー世代”があと10年・・・引っ張るんですね。 
    今の世情は、組織維持(景気維持)が精一杯のようで、すべからく”経費節減”や経営効率ばかりに目が向いっています。
    ・・・”進歩発展”は一定レベル以上のストックのある競争企業にしか期待できません。 こういうとき、ひと握りでいい。組織内に優秀なチャレンジャーがいて、経営がこれを信頼して信賞必罰を実行する。
     こういう組織体しか生き残れないし、これらが世の中を引っ張る。
    てへっ、今朝、お盆前のねじ巻き朝礼で、月並み訓示ってしまいました。 
    貴職の益々のご精励を祈念申し上げます。
    http://ameblo.jp/kamerino/

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