バランス

本日の新聞。

栃木県もそろそろ「財政再建団体」の仲間入りをするかもしれないとの記事。


確かに、不況対策としての公共事業の前倒し発注や、

雇用対策、福祉充実などで物入りのなのも確かだ。

その上、赤字会社の増加で税収は減る一方。


豊かなはずであった蓄積も昨年でとうとう底を尽き、

今年からは赤字県債発行でカバーするらしい。

新聞には過去10年ほどの収支がグラフ化され、

収支不均衡が例年にも増して広がっている。

そしてついに福田知事も給与のカットを始めるらしい。


しかしふと見ると、収支が均衡していないのは今年ばかりではない。

もう数年前からこの状態は続いている。

もしかしてこれって「キャッシュフロー赤字????」


普通の企業が2期連続赤字であれば、

それは倒産間近いことを意味する。

その論理であれば、県はすでに倒産状態を通り越している。

なのに、これからリストラですか?

その上これから給与の一部カットを「交渉する」レベル。

(交渉の前段階として役員報酬の10~20%削減)

なんという悠長な組織。


もし一般企業で2期以上の赤字が続けば、

派遣社員はもとより「正社員のレイオフ」も覚悟で交渉を開始する。

昨年まで最高収益を上げた企業、

4半期赤字が出ただけで苛烈なリストラの開始である。


なのに10年以上に及ぶ赤字団体である県は、

本年が本格的な開始なのだそうだ。


職業的な経験上、リストラは半年以上継続しないと効果が出ない。

もし、公共団体が「本気」で収支均衡を図りたいのであれば、

もう躊躇したり、考える時間はない。

たとえほんの小さなことでも良いので、

明日からでも、始めてみてはどうだろうか?




コメント

  1. 野村係長 より:

    1 ■東京都では
    たしか、都職員は、平成14年度には給与4%カットになってます。
    役職関係なくです。
    他の年度はわかりませんが。
    http://ameblo.jp/m-ichi-cb4/

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