身の丈

ある地方の建設会社でのこと。


その会社、業歴がまだ浅いというのに急成長。

地方での「顔」として今やNO1のポジションにいる。

それまでは順調にきたのだが、昨年の決算で赤字となり極端な資金不足となった。

その過程で弊社に声がかかり、現在対策と講じているが調べてみると意外な事実。


今まで増収増益という決算であったが、実は赤字の連続。

昨年の赤字は粉飾に耐えられなくなった会計士が、

過去の処理をしたためで本当の赤字ではなかった。

そこまでは良くある話。


その社長、生粋の営業マンで24時間仕事するタイプ。

人間相手の商売が大好きで、数字や経理は大嫌い。

数回の面談で判明したことは、

自分の会社の「決算状況」が良く分かっていないということ。

うーーん、こんなに邪心のない粉飾決算も珍しい。


仕事一筋、熱意ある経営者。

この熱意、金額に換算すれば「数億円」の価値。

債務超過を埋め合わせして、おつりがくるのでは・・・

と思うと、なかなかやりがいのある仕事である。




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