赤字の教え

会社が赤字になることは辛いことである。

しかし、経営者であれば、そこから得られるものがあることも忘れてはならない。


今日の新聞にサントリービール部門の記事があった。

長年(数十年)赤字であったその部門、

上場会社であればとっくに廃止になっているのであろうが、

幸い非上場であったため継続でき、継続することで他の部門へのシナジーを生み出した。

つまり「赤字=悪」ではなく、要は経営者の使いようだということ。


確かにサントリーほど長い間赤字を続けることができなくても、

中小企業にとっても「赤字」から教えられることは多い。


まず原因をとことん追求する。

なぜこんなに原価が高いのだろう?

なぜこんなに経費が出ていくのだろう?

黒字であればそれほど気にしなかったことも、

赤字になると徹底的に追求しなければならない。

また、そうすることで会社が引き締まってくる。


そして最も効果が表れるのが「人」。

黒字の時は「イエスマン」が経営者の回りに集まっているが、

赤字になるとそのほとんどは身を遠ざけようとする。

中には平然と経営者を非難するものも出てくる。


ところが赤字になると俄然やる気を起こす社員もいる。

動機は家庭や仕事を守るためか会社を守るためか判然としなくても、

赤字に対抗して身を挺してくれる社員は本当に「人」である。

赤字という現象が人の行動を呼び起こし、

その人の心を外に出してくれる。

普段はわからない「人」の心。

きっと何か意味があって会社は赤字となったのであろう。

そのことを決して無駄にしてはいけない。



コメント

  1. kamerino より:

    1 ■組織は人ですね
    こんにちは 佐藤さん kamerinoです
    総会シーズン、貴職もご多忙でしょう。
    kamerinoもあと数年はビジネスやっちゃいます。
    おっしゃるように、組織の危機に役立つ人材こそ貴重ですね。 ”有事の人材”を重用したいものです。
    http://ameblo.jp/kamerino/

  2. @佐藤 より:

    2 ■Re:組織は人ですね
    >kamerinoさん
    そういう人材ってなかなかいないものですね。

    毎日そんなことの繰り返しです。

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