事業再生の現場から

資金繰り改善を託されて…

有り難い話ですが、3年前に発刊させていただいた幣著「社長!御社は銀行からまだまだおカネを借りられますよ!」という、やけに長ったらしい&気恥ずかしいタイトルの本を、先日新宿の紀伊国屋本店で見つけました(笑)

未だ書店に並んでいる事自体、凄く有り難いことです。

と感謝しつつ、取引先で持ち上がっている事象に対応すべく、新たな知識を吸収しようと、弊書を未だ店頭に置いてくださっている同書店で参考書を買わせていただきました。

いわゆるギブ&テイクってやつですか(笑)

 

というのが、3週間前の話なのですが…

先週「本を読んで…相談する機会を捜していました、一度相談に乗って貰いたいのです」と弊社にコンタクトされた中小企業の社長さんがおりました。

都内某所でサービス業を経営するA社長さんとアポイントを取り、早速お話を伺います。

この会社 A社は社長のお父上が創業されたとの事で、元々サラリーマンだったA社長は「オヤジの代で何とかするんだろ、俺は家業と言われても継ぐ気はサラサラ無いから…」と思っていたそうです。

中小企業の代替りでは良く聞くケースですが、お父上が若くして急死、経営を託せる社員も居なく、一旦は母上が一時的に代表者(社長)に就任するも数か月で病気で倒れた事もあり、取引銀行に迫られ結局A氏が長男と言う事で「後継者」として打診され、渋々経営を引き継いだという経緯があって、現在に至っていると仰います。

A社長は、脱サラして家業を継いで8年、休日もロクに休むこともせず仕事に打ち込んで来ましたが、先代の固定客も高齢化・世代交代が進み、従業員の求心力も父親に及ばず、先代の残した借金の返済に汲々としているという事でした。

でも取引銀行に「リスケ」支援を求めることも無く、事業承継から8年もの間、思うように働かない古参社員に遠慮しながらも、何とか事業を今日まで続けて来ています。

 

A社の「喫緊の課題」は、“自転車操業”に近い状態の資金繰りへの梃入れです。

資金繰りが苦しくなると、経営者は近視眼的な(要は支手決済や買掛金支払優先)判断に傾きがちになり、後日に禍根を残す選択をする事が少なくありません。

弊社に対するA社長の期待は、まず①資金繰りの改善、続いて②損益の改善、最後に③経営権の委譲先選定、つまりM&A支援です。

 

事業内容をヒアリングすると、本業は収益改善の余地が多く、いわゆる「伸びシロがある」業種・業態と見ました。

社長も真面目で陽気な性格のようですし、これから資金繰りを立て直しさえすれば、面白い事業展開ができそうな気がします。

とにかく頑張ります!(^^)!

 



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