事例とお客様の声
事例

27. 店舗兼自宅を確保し事業再生を目指す事例

業種 飲食店
事業規模 年商 8,000万円
従業員数 11名(パート含)
資本金 500万円
業歴 34年

[問題点]

  • 企業忘年会や歓送迎会、法事客等団体顧客向宴会場を経営。店舗兼自宅の設備投資に2億円を費やしたが、法人客需要の減少により借入金返済に延滞が発生、金融機関からリスケ支援を受けている。
  • 経営者の長男が修行から戻り、厨房を切り盛りできるようになったのを機に経営の代替わりを検討しているが、代表(父親)が持つ1億6,000万円の連帯保証債務の承継がネックとなっている。
  • 年間金利だけで600万円超の負担があり経常赤字が続くが、営業利益は黒字を確保しており、適正債務に落とし込めば事業継続も可能と判定。

解決までの流れ

  • 取引先社長の紹介でA’社長夫妻、後継者の長男夫妻と面談。現在の業績、借入金の状況、取引銀行からの金融支援等々を聴取、将来的な事業構想と見通し借入金弁済の可能性について検討した。弁済に行き詰った場合も想定して事業継続の可能性を判定、店舗兼自宅の確保が顧客の維持、事業継続意欲の維持に不可欠であることを確認した。
  • 2か月を掛けて、「リスケ」以上に踏み込んだ金融支援を求める再生計画を作成、メイン行に「ダメ元」で相談した。過剰債務に陥っている現状を打破するため、A’B’に会社を分割、B’社を清算会社として債務処理を進めるよう提案した。一方、メイン行が容易に提案には賛同しないことを見越し、独自に店舗兼自宅の不動産鑑定を実施、当該ローン残高が16,000万円残っているのに対し、物件価格は4,800万円余であることを確認した。土地は広いが郊外物件、建物は特殊建造物で市場性が低いと判定された。
  • メイン行に申し込んだ再生計画に対して、3か月経っても明確な返事が無く、A’社の手許資金も枯欠し始め、借入金弁済に「延滞」が始まった。この間に親族の支援や資金スポンサーを確保したA’社長は、担保物件の競売を覚悟して弁済を停止、各行の借入金は期限の利益を喪失、メイン行は店舗兼住宅の競売に着手した。競売での裁判所鑑定価格は6,000万円だったが、第一回の競売に入札無く、半減した再鑑定価格で第二回競売が行われた結果、A’社長の長男が4,000万円で店舗兼自宅を競落した。
  • 長男は自らが代表を務める新会社を設立、現在は新会社が飲食業を行っている。A’社長夫妻は、長男を手伝いながら年金の一部を保証協会宛に返済中。メイン行は担保処分で満たなかった融資金をサービサーに売却、現在和解に向けて交渉が続いている。

スキーム図

事例27-スキーム図

お客様の声

A’社長

リンクスと知り合うきっかけは?

取引先の社長から紹介して貰いました。

以前リンクスさんが新聞で紹介されていたことを知っていましたが、実際にお願いしても本当に効果があるものか、判断がつかなかったので、自分からは相談できないでいました。

リンクスさんを紹介してくれたのは、お店の常連さんだったのですが、「話だけ聞いて貰っても良いと思うよ」と気軽に勧められました。

リンクスに依頼する決め手となったのは?

リンクスさんの経験と実績が決め手になったのだと思います。

私達や長男夫婦が不安に思っていたこと、一番は自宅が店舗と一体になった建物なので銀行の返済を続けられなくなってしまったら、住む家を失い「一家離散」に追い込まれてしまうという恐怖心が常にありました。

私達の疑問や懸念は、リンクスさんが作ってくれた「成り行きシナリオ」で腑に落ちました。同時に問題に対する解決方法も複数提案され、実現の可能性についても説明を受けました。

こんなことならどうしてもっと早く相談していなかったのだろうと、直ぐに契約をお願いしたのです。

リンクスに依頼して良かった点は?

現在は息子夫婦が会社の経営を切り盛りしていますが、リンクスさんに出会わなかったら、今も銀行からのプレッシャーを受けて、事業を辞めようか、返済のカネをどう工面するか、一家がバラバラになってしまわないか等、精神的に追い詰められ破綻していたと思います。

次の目標は、家族が協力して一日も早く借金を返すことです。1億6,000万円の借金時代は利息支払だけでも大変でしたが、今は借金が1/4になりました。なんとか10年以内に返し終わるよう、息子は年中無休で営業すると張り切っています。

振り返ってみて一言お願いします。

息子の借金が4,000万円残ることになり、親として申し訳ないと思う反面、住宅ローン程度の借入で一家の生計源が維持できた結果に、非常に満足しています。

まだ私個人の問題として、保証協会さんへの返済とサービサーとの和解が成るかとの問題が残ってはいますが、これもリンクスさんと相談しながら解決して行きたいと思っています。


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