17. 円滑法終了後「経営改善計画」策定で更なるリスケ支援を求めた事業再生事例

- 事業再生事例詳細 -
17. 円滑法終了後「経営改善計画」策定で更なるリスケ支援を求めた事業再生事例
業種
繊維製品製造業
事業規模
年商 6億円
従業員数
30名
資本金
2000万円
業歴
29年
問題点
  • 設備投資直後の景気減速(リーマンショック)で売上急減、工場稼働率も採算ラインを大きく割り込む状況が続いている。
  • 従来無借金経営だったが、設備投資を機に借入が急増、現在の年商はピーク時の3分の1、借入金は年商とほぼ均衡。
  • 円高進行によりモノ作りが海外に移転、国内需要が急速に減少中。
  • 国内需要盛り返しの見込薄く、経営陣はM&Aによる企業売却も外部に打診するも「買収」希望者現れず。
  • 借入金は一部返済を残しリスケ済だが、業績不振続き流動性が枯欠間近。
解決までの流れ
  • リスケ(当初返済元金300万円/月→80万円/月)しても手許資金減少トレンドが改善せず、資金繰り破綻間近の状況下オーナーチェンジで問題解決を図ろうとする経営陣にM&A関連の情報会社から弊社が紹介を受け取引開始。経営陣と話し合った結果、M&Aを目指すとしても企業価値向上のため「改善努力」を行う方針を決定。
  • 当面の資金繰り維持のため、銀行への弁済が続けられない事情と実態をメイン銀行に報告、同時に抜本的な経営改善計画を策定してその実行を条件に「利払いのみ」の再リスケ検討を全取引銀行に依頼。
  • 改善計画策定のため、役職員全員との面談を実施、現場での現物・現実も見聞きして生産工程での不具合や無駄、改善余地等々について現場の意見を集約、経営陣に報告のうえ社内に「改善委員会」を立ち上げた。「改善委員会」は他社でQC活動実績のある課長を委員長に抜擢、社長直轄の組織として取締役や工場長などの幹部関与を排除、現場の改善アイディアと工夫を極力取り入れる方法を採用した。
  • 若手社員の意見採用や製造部門以外からの雑音を改善委員会が封じ込めたことで、製造現場のモチベーションが大きく改善、コミュニケーションが良くなり製品のロス率改善や工程時間の短縮等の成果が見る見る拡大して行った。
  • 製造現場の頑張り(納期厳守、品質保持)が取引先間で評判となり、新たな取引先開拓に繋がるなど予想しなかったプラス効果が顕れ、取引先の中には工程見学や改善委員会の手法を学びたいとの声も。
  • 円高修正の流れもあり、従来取引先からの受注も徐々に回復基調に。ロス率改善と工程時間短縮でローコスト運営が可能になったQ社は今期6年振りに最終利益を計上する見込み。手許流動性もかなりのスピードで回復しており、1年後には借入金返済再開も視野に入って来ている。
  • スキーム図
    お客様の声

    Q社長

    リンクスと知り合うきっかけは?

    信用情報会社担当者からの紹介です。 M&Aにより私の経営権が無くなっても、社員の職場は残せる方向で買い取ってくれる「投資家」を探していたのですが、繊維は「構造不況業種」で買い手が着かず途方に暮れていたところに「事業再生で実績ある」プロがいると紹介されました。

    リンクスに依頼する決め手となったポイントは?

    M&Aで会社を売却するにしてもこのまま金融機関の協力を得て「自力再建」を目指すにしても何をやって行けば「再生」するのか見当もつきませんでした。 社員は長年の赤字と低賃金で意欲は低下していましたし、社長の私が号令を掛けても「面従背反」でこのままでは資金も底を衝くのも時間の問題と経理部長から進言もあり、外部の力を借りて社内にカンフル剤を打つことを決めたのです。 リンクスさんは銀行出身とのことで、当社の再生手法に関しても「松竹梅」3パターンのプレゼンがあり、どれも実現性が高く、この人達なら一緒に苦労できると思いました。

    リンクスに依頼して良かった点は?

    全社員との面接や現場での調査を経て、社内に「経営改善委員会」を立ち上げていただきました。委員長はリンクスさんが面談・現場調査から私に「推薦」して来た課長を抜擢しました。 彼(委員長)に能力があることは私も気づいていましたが、彼には社内に私を除いても7名の上司がいて、私が「劇薬治療だ」と言っても彼ら上司が社内改善に協力したかどうかは分かりません。 それを「外部コンサルの見立て」ということで半ば強引に組織と権限を与えることに成功、その後の生産性向上や製品ロス率の減少、社内コミュニケーション活性化、利益の黒字転換などに繋がって行きました。 まさに「事業再生のお手本」とも言うべき事例になったと思います。

    振り返ってみて一言お願いします。

    一時的に金融機関の皆様には更なる金融支援をお願いすることになりました。これは今回お世話になったコンサルの力に依る処が大きかったと思います。金融円滑化法が終わった後でしたから…。 ただ弊社の場合、収益力は劇的に回復し改善基調が続いていますが、銀行返済を再開して当初約定の期間内に返済できる目途が着くことと新卒社員を2~3人採用し社員賞与も復活できて初めて「再生に成功した」と言えると思います。 その意味ではまだ「道半ば」です。引き続きご指導をよろしくお願いいたします。

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