28 サービサーとの和解による債務免除を伴った再生事例

- 事業再生事例詳細 -
28 サービサーとの和解による債務免除を伴った再生事例
業種
中古自動車販売業
事業規模
年商 24億円
従業員数
9名
資本金
1,000万円
業歴
22年
問題点
  • 創業社長の営業力で年商40億円超規模の企業にまで成長したB'社であったが、在庫車輛の価値目減り(減損)を決算に反映すれば、自己資本は実質債務超過であり、銀行借入金資金使途の大半は赤字補填資金で、数年前から過剰債務に陥っていた。
  • メイン行を始めとする取引金融機関(全8行)はリスケ支援で協調しているが、借入金8億円の年間支払金利は3,000万円近くあり、経常赤字が5年以上続いている状況で、代表者個人資産の補填も限界に近づいている。
  • 税務署に対する消費税支払と年金事務所への社保料支払を優先すると、銀行利息の支払も困難な状況に陥りつつあり、事業継続が危ぶまれている状態にある。
解決までの流れ
  • B'社の社長と共にメインバンクを訪問、当面税金と社保料支払を優先せざるを得ず(被差押対策)、銀行金利の一時棚上げを依頼する。メインバンクは「3か月は様子を見る」と回答、他行もメインバンクと同じ対応を約束。
  • 3か月後、メイン行他から「信用保証協会への事故報告」のため、今後の事業継続見込みと返済の可能性を聴取される。B'社長は、弊社と担当税理士と相談のうえ、事業規模を大幅に縮小しつつ「事業継続」を目指す中で銀行への支払継続を断念、信用保証協会への代位弁済を受け入れ、保証協会との話し合いの中で生き残りを模索する方針とした。
  • 6か月後、信用保証協会への代位弁済が終了。同協会と相談のうえ毎月元金優先の少額返済を続けて行く事を約束。更に数か月後、プロパー扱い借入金の大半が合計3社のサービサーに譲渡される。一方で銀行支払停止時に16名いた従業員は減給の影響もあり7名が退社、展示用モータープール用地の返却や地主との地代引下げ交渉、在庫処分による運転資金の確保を進め、何とか経常収支をプラスに維持できるまでのリストラに成功。
  • 信用保証協会と各サービサーとはそれぞれ月数万円ずつの返済で合意する中、消費税と社保料の未納金額清算まで追いついた。最大の債権額を持つサービサーから「当社に他2社分を纏める事もできるが、その場合には返済相当金額をディスカウントするが、一括返済は可能か?」との打診があった。数度の交渉の末、結果としてサービサーに渡った債権額の1/10以下の金額に同意、現在のメイン行C'行から借入金を調達してサービサーと和解、棒引きされた債務が債務免除益として自己資本を充実させた。同様に信用保証協会に代弁された債務についても、C'行で借換を実施、正常債務先となった。
  • スキーム図
    お客様の声

    B'社社長

    リンクスと知り合うきっかけは?

    メイン行からは「税金滞納で差押があると銀行取引も強制的に終了となるので、返済は止めるとしても、他行説明があるから、実績のあるコンサルタントに同行して説明して貰った方が良い」と薦められたのです。 後から銀行担当者から聞いたら「このままだと資金繰り破綻しか無いけど、再生または廃業のどちらにした方が良いのか、見極めて社長を説得して貰いたくてコンサルさんを紹介したんです」と聞かされましたけど。

    リンクスに依頼する決め手となったポイントは?

    資金繰りが毎月苦しくて、銀行も数多く借りちゃってましたから、それぞれ「返済しないと代弁せざるを得ない」みたいな脅され方も毎月で…銀行返済を優先したら今度は税務署や年金事務所から「差押予告書」みたいな郵便物も来て… 毎日眠れない日々が続いていました。 銀行さんの紹介でリンクスさんに来て貰ってからは、「これとこれは後で。こちらを優先しましょう。理由はこれこれです…」と明確にアドバイスを得られました。銀行さんや税務署・年金事務所にも早々に足を運んで下さり当社の現状と方針を伝達、従業員にも給与減額で説明が必要な時にもアドバイスをいただき、非常に助かりました。

    リンクスに依頼して良かった点は?

    経営のアドバイザーとしてなんでも相談できる相手ができて、精神的に助かりました。 銀行や税務署・年金事務所との交渉、代弁されてからは信用保証協会、債権譲渡されてからは、各サービサーとの交渉の席にも同席いただいて、的確な助言をいただくができました。 またリストラを実行して行く段階でも、具体的な計画や目標・スケジュール管理等、とても私だけでは、今日の再生は無理でした。適宜適切なアドバイスと一緒になって行動していただいたお蔭だと心から感謝しております。

    振り返ってみて一言お願いします。

    新型コロナウィルス騒動で、一昨年・昨年好調だった当社の売上もこの2か月は、前年対比マイナスで推移しています。このタイミングで「成功事例」としてHPに掲載させていただけますか?との打診がありましたが、自分の会社は元より、今後大変な思いをされる中小企業の経営者に「リンクス」の存在を知って貰いたいと思う気持ちが強く、掲載を同意しました。是非早い段階での相談をお薦めしたいと思います。

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