事業再生の現場から

先を見据える経営者の視点 トヨタの買収報道

ブログ更新がこの時間になってしまいました…

週明けの今日は、雨が降ったり止んだりでグダグダでしたが、植物にとっては恵みの雨。

私にとっても「週末のお天気」を維持してくれる平日の雨で、この恵まれたお天気サイクルは、大歓迎なのです!(^^)! 週明けから雨だと言っても、とても文句を言う気にはなれません(笑)

 

さて表題ですが、日経新聞によると、トヨタが米グーグルの子会社で歩行ロボット開発を手掛けるボストン・ダイナミクス社の買収を交渉中、と報じられています。

しかも合意が間近だとも書いています。

トヨタがロボット開発会社を買収する意味は何でしょう?

 

円安の恩恵を受けて、2016年3月期決算でトヨタは2兆円を大きく上回る営業利益を稼ぎ出したと言います。

円高が若干進行すると予想される2017年3月期決算では、前期に比べ30%近くの営業減益を予想しているようですが、それでも1.5兆円近い事業収益を見込んでいるのですから、トヨタの収益力は国内事業会社としては“群を抜いている存在”だと言えると思います。

そのトヨタにして「未来を買う」必要がある、と言う事なのでしょうか。

 

一部の識者によると、自動運転など高度なAI(人口知能)を活用した技術開発に勤しむ電子部品メーカーなどが、アッセンブルメーカー(組立メーカー・トヨタも此処に該当)を凌駕する時代がやって来ると言います。

例えば、デンソーや村田製作所などは、それぞれトヨタやアップル向けの電装・電子部品を供給する部品メーカーですが、数多くの特許技術を保有する「知財企業」でもあります。(そもそも両社とも部品メーカーとは言っても、それぞれ完成品もイッパイ持ってるグローバル企業ですけどね(((^^;)

トヨタは、来たるべき未来に向けて、時間を買っていると見るべきなんでしょうか。そういえば数年前にも「電気自動車」の米テスラ社にも投資をしていたような気がします。

 

私達中小企業には、トヨタのような「大盤振る舞い」はできませんが、中小企業とは言え経営者は「今が良ければそれで良い」的な思考では、やっぱりダメなんじゃないかと改めて考えさせられた次第です。

規模の「大小」の問題では無く、経営者には「未来を見据える目」が必要なのです。

と私は思うのです。

 



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