ちょっとネガティブなタイトルの本です。
しかしながら、小職が事業の将来予想を行う上で、一番大切にしている指標が『人口動態』なので、ちょっと書かせて頂きます。
この本は『日本創生会議 人口減少問題検討分科会』の方々が中心となり書かれている事から、現時点では本命筋の予想と考えます。
2010年の総人口 約 1億2千万人 → 2050年 (35年後)の総人口 約 9千万人
この本には全国各市町村の人口予想も記載されているので、少しでも興味のある方は手にとる事をお勧めします。
この本にも書かれておりましたが、小職がなぜ、『人口動態』を大切にしているかの理由の一つは、他の政治や経済などのジャンルと比較して、その予想の精度が著しく高いからです。
将来予想は常に不確実性の中に存在するものです。
政治や株価、物価なでの不確実性が高いことは前提の事実であり、だからこそ、事業に影響の大きい指標で、唯一、一定の確実性をもった『人口動態』(年齢の構成比率や世帯数の増減なども含む)が重要と考えます。
それともう一つ。 『会社は誰のもの?』という命題の究極の回答は、『お客様のもの』であると考えるからです。
人口が減ればお客様も減る。 会社は社会的存在価値を失う。 といった当然の話しを常に肝に銘じております。
残念ながら、人口減少問題は、短期的解決は図れません。 縮小経済に対応していく経営は、決して面白いものではないかも知れませんが、事業者の皆様には、人口動態予想から、自社の経営の舵をどのようにとるべきなのか、是非とも考えて頂きたいと感じます。
決して全てが暗澹たる話しではありません。 将来を予想し、現在に変化を起こすのが経営であるとしたら、変化を起こすタイミングは早いに越した事はないかと思います。
小職が事業を分析する入口は、国内で完結する事業か否かです。
・国内で完結する事業 → アライアンス (他社との協力強化、業界再編)
・国内で完結しない事業 → より一層のグローバル化 (事業のクロスボーダー化)
といった点を常に考えております。
まとまりの無い話で、毎度毎度、すみません 😎
ちなみに、第二次ベビーブーム世代の小職は、今年43歳。 目下の悩みは老眼が始まり本が読みにくくなってきた事です。
人口層の厚い小職の同世代に老眼が始まるわけですから、『老眼鏡』の需要はしばらくは増加基調ですね !!
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