事業再生の現場から

日銀利上げ後も円安は続く…

おはようございます。

今日は12月23日、昨日は冬至、Xmasも目前と思ったら、街には早くも門松の準備をしている業者の方がいました。

今年も大詰めですね…

時間の流れ(経過)がどんどん加速しているみたいです( ;∀;)

 

さて先週は日銀会合で昨年以来3度目となる短期政策金利の引き上げが決議されました。

これを受けて、メガバンク三行(三菱UFJ 三井住友 みずほ)が揃って、普通預金の金利引き上げを公表しています。

来年になった“間髪置かず”貸出金利の引き上げも発表するのでしょう。

銀行から借入れしている身にとっては、支払金利負担が増える事になり、まったくもって「踏んだり蹴ったり」です。

今年は、年初から米国関税率引き上げ問題が世界経済の足枷となり、在庫(生産)調整や製品開発の先送り等々、日本企業にとっても大きなマイナスを被った年でした。

過去形どころか現在も深刻な影響を受けたままの状態にある中小企業も沢山あり、今後の事業継続にも相変わらず暗い影を落としている、そんな事例も散見されます。

このタイミングで「利上げ」ですから、経営不振・過剰債務企業の一層の淘汰が進むのではないかと心配です。

 

来年度予算は122兆円規模を想定しているとの報道もあり、そこには当然のことながら「国内産業の振興」策も数多く組み込まれるのでしょう。

政府の財政規律に対する姿勢を見極めようと、債券市場では「円人気に陰り」トレンドが定着しつつあるようで、長期金利は2.10%水準まで急騰(債券価格は下落)しています。

政府が日銀金利引き上げを容認した理由の一つであったであろう、円ドル相場ですが、「利上げ発表」後も円安が進行しているような有様です。

「日本円は堅実且つ安心な通貨」というのが数十年来のイメージでしたが、ここに来て長短金利や外国為替相場から読み取ると「ちょっと待てよ、日本円は大丈夫なのか? 財政破綻のリスクも検討すべきではないのか?」との見方がじわじわ拡がっているのかも知れません。

鬼の居ぬ間に…なんとかではないですが、利上げ後も続く円安を好機と国内輸出産業が生産拡大を続け、その恩恵が広く国内に拡大して行くようなら、それはそれで有り難い事ではありますが…

問題は時間かな。良い経済効果がじわり全土に染み込んで行き、中小零細事業者にまで行き渡るまでのタイムラグをどう乗り切るのか?

社内だけでは問題解決できない事も多いでしょうから、そこには外部関係者等の協力支援が必要な訳で…

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です