楽天Gが社運を賭けて参入を決めたモバイル(移動通信)事業で、遂に節目となる国内1,000万回線を獲得した事が分かった。
昨日12/25、同グループの三木谷社長が自ら記者会見を開き、2020年4月のサービス開始から5年半の時間は掛かったものの、この12月に同サービスへの加入数が1,000万回線を突破した事を公表したのだ。
NTTドコモ、au、ソフトバンクに続く「第四のモバイル」として、ほぼ三社で寡占状態にあった国内携帯電話市場に楽天が参入、自前の電波中継基地を持たない後発業者として、相当な艱難辛苦に遭ったであろう楽天ですが、事業者としての一つのステータス(目安)と目論んでいた1,000万回線をようやくにして達成…
三木谷氏の笑みからは、ひとつのヤマを乗り越えた満足感が感じられました。
モバイル事業に参加してからの楽天は、通信網を維持拡張して行くための設備投資負担に泣かされ、このところ毎年毎年1,000億円を超える赤字を計上していました。
参入前に2,000円を超えていた株価は300円台を覗く水準まで追い込まれ、実際に資金調達には関連会社の株を売却したり海外で高利の社債を発行したりと、経営者や財務担当者は相当な苦労をしていた筈です。
ひとつ大きなヤマを乗り越えたとは言え、まだまだ事業の黒字化には時間と費用・努力が必要だと思いますが、ビッグ3に続く「泡沫候補」と陰口を言われるレベルからは脱した、そう思います。
安価で使い勝手の良い通信サービスが広い世代と地域で使われるよう、もう少し楽天には頑張って貰いたいものです。




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