事業再生の現場から

半沢直樹的…

7月決算企業の決算申告が間もなく9月末で締切となります。

私が担当するQ社も7月決算会社なので、間も無く申告の予定です。

Q社は弊社とは既に5年近くのつきあいになりますが、25年7月期は売上・最終利益とも経営計画を上回りそうだと報告がありました。

実はQ社、弊社と出会う前は取引銀行に“鼻先を引きずられるかの如く”良いように使われ、損益・資金繰り共「ガタガタ」状態でした。

最近別の案件でも書きましたが、年間償還力以上の約弁を強要され、資金不足に陥ると弁済原資を特定した短期融資で資金繰りを回していましたので、いつしか「長短バランス」が崩れ、短期資金(手形貸付)の弁済原資が空っぽになってしまい、銀行との約束を守れない状況に陥っていたのでした。

そもそもこの会社が資金繰りに窮する事になったのは、Q社の先代社長(現社長の父=故人)が個人的に連帯保証していたプロジェクト資金の焦げ付き分を当社が肩代わりする事になり、年商の半分に値する借財を余儀なくされたからでした。

年商10億円・粗利益率20%そこいらの会社に“降って湧いたように”、ある日突然5億円の債務が加算されました。

プロジェクト融資が焦げ付いて焦るメイン行が、保証人のひとりであったQ元社長を責めに責め、Q社がメイン行から資金を借り入れた資金で「焦げ付いた融資金」を弁済することを認めさせたのです。

どうしてこんな事を知っているのか?と言う事に関してはNGとさせて頂きますが(笑)

Q社は現在、亡くなったお父上の跡を継いだご長男(現社長)とそのお姉さん(長女)が切り盛りしています。

お姉さんが言います。

「半沢直樹見てたら、あそこで銀行さんがやった事ってうちの(事例)と一緒じゃない?」

「銀行さんって自分の利益を守るためなら、なんでもアリなんですね(怒)!」

そーなんです、ホント一緒ですよ。

社長は言葉にしませんが、お姉さんは銀行に言いたいそうです。

「この5億なんとかしてよ!!」

「払った金利を返せ~!!」

 

 



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