事業再生の現場から

労務問題②

件の総務部長さんの話が続く…。

「そもそも営業職で時間外労働云々なんて話無いんですよ。うちは営業系の会社なので、予め社員募集や採用面接の際には、細心の注意を払って採用を決めているんです。営業部員の給与には“みなし労働時間”も含んだ上積みをしているし、営業ですから成約に応じての歩合もあります。うちは、できる営業マンは社長の2倍給与取りますよ。そういう説明をしたうえで納得して入社して貰っているのに、後ろ足で砂を掛けるようなマネをしなくてもねぇ…」

労務問題処理の最前線に立つ総務部長さんとすれば、言いたいことは“山のように”あるようです。

元々この部長さんは上場企業の管理部門を定年退職してから現職に就いた経緯があり、話は元職時代にも遡ります。

「私のいたメーカーですが、現場(工場)はともかく、管理部門や営業部門なんかは、そりゃあ働きましたよ。しかも、時間的に考えたら大半がサービス残業でしたよ。製造現場は別として、営業や研究・開発の人間は時間を気にせず働き通したから、会社も大きくなったし(社員の)家族も安心して生活できたんだと思います」

「それがねぇ。自分が仕事できなくてお世話になった会社を辞めて、挙句の果てに“営業に掛けた時間おカネにしろ!”なんていう人間が一家の大黒柱じゃぁ、奥さんも子供も安心して暮らせないじゃないのかねぇ。俺だったらそんな奴に娘は預けないけど」

確かに、労働基準法を始め労働者の権利を守る法律は整備されるし、労働者を不当に扱うのはいけないこと。

だけど、総務部長さんのおっしゃるように「Aさん、Bさんは家族を守るのに必死、だから頑張る。でも辞めたCさんは“仕事に費やした時間を買い取れ”とお上に泣きつく。どっちがマトモかね?」と言われれば、私はAさんBさんの肩を持ちたくなるし、彼らを応援したくもなります。

Cさんと同じような行動をとってしまう人、世の中にはたくさん居るんだと思います。

他所の会社に転職しても同じようなことを繰り返す…。

だから此処しばらくこの類の話が、私のような者の耳にも聞こえてくるようになったのでしょう。

昔と今では労働条件に対する「価値観」が違う、と言ってしまえばそれまでですが…。

皆様、どう思います?

 

 



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