事業再生の現場から

今年の梅雨は長く…中小企業の景況感も湿り気味?

お早うございます。

辛うじて宇都宮は曇天模様ですが、夕方から雨の予報…

このまま明日には関東地方も梅雨入りするのではないか?と、そして今年の梅雨はそこそこ長く、しかも降雨量が多めとの予想…

梅雨時特有のジメジメ感と蒸し暑さが続くのかと、今から憂鬱な気持ちでいます(>_<)

 

憂鬱と言えば、先週面談した自動車関係の部品加工を生業としている中小企業の社長さんの話を思い出しました。

自動車メーカーの経営不振のニュースは「日産」の大リストラで私達も多くが知る処となっていますが、他メーカーの下請工場も「減産」が通知されたり「開発案件」の先送りが決まったりと、静かに「憂鬱なニュース」が続いていると仰っていました。

「決して景気は良くないよ!マスコミがコメ騒動に釣られて(不景気ニュース)を報道していないだけで…」と嘆き節…

トランプ関税で輸出メーカーは「減産」(生産調整)を進めているようで、上場企業も多くは減産に伴う売上・収益減を次期決算で見込み、決算短信等で公表しています。

川上の発注元が前年対比減産を想定している訳ですから、川下、それも最末端に位置する部品加工屋さんの仕事が増える筈がありません。

減産の波は ティア1 → ティア2 → ティア3 …を経て、前述社長の会社に発注される頃には、小波が中波或いは大波くらいの経営上のインパクトを持って来ます。

設備投資や人材確保に追われ、内部留保が薄い中小企業の場合、減産に伴う利益減、場合によっては赤字転落に陥った場合の耐久力には大手と雲泥の差があります。

前述社長はこうも言います。

「人件費も3年連続で賃上げで先高感があり、ガソリンも高止まり、おまけに銀行の金利も引き上げ、あらゆるモノの価格が騰がっているのに…それで売上減ではやっていけない。余力のあるうちに廃業も検討する事になるのか…。社員の事を考えると簡単に事業を諦められないし…。こんなに悩んでいるのはうち(当社)だけなんだろうか?」

この手の悩みは、この社長さんだけのモノでは無いでしょう。

 



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