山翡翠の詩

雅秀殿の教訓が私達に残したもの…

年始の挨拶を兼ね、県内某税理士先生の事務所を訪ねて来ました。

丁度良いタイミングで税理士先生が先客との面談を終えられ、奥の方から私を手招きしてくださいます。

折角のお誘い(本当は挨拶もソコソコ失礼しようと思っていましたが)、お正月から無下にお断りするのも無礼ですし、奥の応接室に通されるまま…

「ちょうど良い所に来たね、聞きたかったことがあるんだよ」とセンセイ。

「今ね、資金繰りに困っている会社があるんだが、その社長が第二会社を作って、そちらを息子にやらせる形で苦境を乗り切りたいと相談に来ているんだが、どうしたら良いか、実はアドバイスに困っているんだよ」

「メインの銀行は何と言ってるんですか」、私が聞きます。

「そりゃあもちろん、銀行には内緒さぁ。社長が誰かにそのやり方を聞いたみたいで、簡単にできるものと思っているんだよ。そんなことをアドバイスしたのが私だと、後で銀行に分かって銀行から難癖付けられても困るしさぁ…」

「センセイ、雅秀殿の件、ご存知ですか?」私は再び、伺います。

「あーっ、新聞に出てたね。あれは拙かったよねぇ」

「雅秀殿の二の舞にならないよう、良く指導してあげてください。結局のところ、金融機関があの手(破産申立)を使うのは、後発者が続くのを防止する意図もある訳なんです。やったもん勝ちみたいに宣伝されたのでは、銀行筋も黙っていられなかったんだと思いますよ」

「しかも雅秀殿の事案が発覚してまだ日も浅い訳ですよ、そんなことやっちゃったら、懸念しているようにセンセイにまで火の粉が飛んでこないとも限りませんよ」と私。

「そうだよなぁ、銀行が黙っている訳ないよなぁ…。分かった、止めるようアドバイスするわ」

「そもそも営業黒字が見込めるなら、禁じ手まで使わないでも方法はあるんじゃないですか? その辺りは社長さん、何か考えは持ってないんですかねぇ」

しかし、雅秀殿の残した教訓、これは相手を説得するのに、凄い効き目があるようです。

それだけ皆さんが関心ある事案だったということでしょうけど。

 



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