事業再生の現場から

地銀は生き残れるか⑰

お早うございます。

弊社の夏休みが終わりました。

今日から業務再開です! 不規則な生活で鈍った体と心に“鞭打って”、さて出動です(((^^;

 

お盆休みでは、帰省した愚息達と酒を呑みながら、久々の団欒を楽しんでいました。

そんな中、「〇〇だけど、足銀辞めたって…」という話が出ました。

次男と中学時代同じ部活動をしていた〇〇クンは、社会人になってからも拙宅に泊りで遊びに来る友達です。

大学卒業後は早々に足利銀行に就職を決め、同級生の中では比較的早い段階で結婚(しかも社内恋愛)、順風満帆な生活を送っているものと、私は思っていました。

「足銀辞めて〇〇クン何やってるの?」と私が聞くと、「よく分からんけど、東京のどこかの区役所で採用が決まったって。公務員になるらしいよ」と次男坊。

なるほど、公務員に転身ね…。よくある話だわ…

 

「なんで、やめたんだろうね。これから給料だって上がるんだろうしさぁ」私が問い掛けると、「先輩から“地銀は未来が無い”って言われたんだと」と息子。

この「先輩」って言うのが、職場の先輩なのか、学生時代の先輩なのか、そこまでは分かりませんが、〇〇クンの話を直接聞いた息子のニュアンスでは、どうやら前者のような感じ…

お酒を呑んだ時や仕事を愚痴りたい時、前述のような類の話は「山のように」出て来るものの、だからと言って簡単に転職できるものなのか…(息子の友達の転職理由は、ほかにもあるのでしょうけど)

いずれにしても、銀行の現場なんて「人間力」で競合先と差別化するしかない、のが現実です。

だから「使える人材」の育成と確保に、銀行は相当な「教育・研修」費用をつぎ込んでいるのですからね。

 

私も、同行「若手行員の離職が止まらない」という話をよく聞きます。

でもこれは決して足銀だけの事象では無いのでしょう。

地銀業界では、生き残りを目指して銀行同士の「合従連衡」が続いています。

が、一方では、銀行を背負って立つ「人材」の流出に歯止めが掛らない、という話も聞こえて来ます。

 

新聞ではH29年3月決算を発表した上場地銀の約80%が、前年比減収に陥ったとニュースを伝えています。

地銀は生き残れるか? 或いは、生き残る地銀はどこか?

レースは始まったばかりですが、人材確保に四苦八苦する銀行関係者の苦悩が覗われます…

 

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です