事業再生の現場から

金融円滑化法の後に⑤

テーマをシリーズ化するとブログネタもあれこれ悩む事なく、楽です♪(^o^)

昨日の事ですが、こんな事がありました。

知人を通じて紹介して頂いた某社の社長さんと、今後の経営改善に向け目指す方向性を打ち合わせしていました。

社長さんは60代後半で、ご自身の年齢と次世代への事業承継後の助走期間を考えると、そろそろ後継者(ご長男=常務取締役)に経営のバトンタッチを考えなければならない時期かと思われます。

所謂「世代交代の適齢期」とでも言ったら良いのでしょうか、人間いつかは天に召されるのですから、社長さんならずとも「その時に備える」と言うのは企業経営上、当然の務めであるとも言えます。

ところが、社長さんが私に仰るには「倅(せがれ)に代表権を譲ろうと、正月に子供達が集まった時(常務を含めて社長さんには4人の子供さんがいるそうです)子供達の前で(経営権禅譲を)宣言したら、何と長男本人から辞退の話を切り出されてしまった…」そうなのです。

社長さんの経営する会社は年商の3割程度の金融債務こそ在れ、年商うん億円の中堅企業です。

一時的な売上減少もあり、銀行からは返済条件緩和(リスケ)中で金融支援を受けている処ですが、金融機関との信頼関係は厚く、直ちに経営の屋台骨がどうこうするレベルの企業ではないと、私は思っています。

ただ、常務の判断は違うようです。

社長さんによると、企業経営に関して、常務は「親父はオヤジ、俺はオレ」との考えが強く、「なんでオレがオヤジの借金の後始末をしなきゃいけないんだ?」との考えが根強く、社長が正月休み中「世の中そうは行かないぞ!」と諭しても、どうにも首を縦に振って貰えないんだとか…。

話を聞いてみると、確かに会社借入金の連帯保証人は社長さん唯一人だと言うし、最近は銀行筋からも常務に対して「後継者なのですから、借入金継続手続きの折りには連帯保証人に加わって頂く事になるかも知れません」等と、アプローチもあったようなのです。

さてさて、こういうケースはどうすれば良いのでしょうか???

社長さんの話が続きます。(続きは次回…)

 

 



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