事業再生の現場から

タイミングの問題かなぁ⑤

古い話で恐縮ですが、8/27の続き…

10月に入って、サブメイン行担当者から「重大な話がある」との連絡が社長さん経由であり「心配だから一緒に行っていただけませんか?」とのリクエストもありまして、社長さんに随行してサブメイン行に出頭して来ました。

サブメイン行次長「○○社さん、それでは今後返済見込み無という事で、手続きを進めさせて貰う事になりますが、それでよろしいですね、○○社長」

「返済できなくなった私共が悪いのですから、保証協会代弁手続きを執るという事でしょうけど××銀行さんがそうされるのであれば、もちろん抵抗いたしません。メインからも呼び出しがあって同じ事を通告されましたし、××さんがその方針なら、△△銀行(第三位行)さんも同じ手続きを始めるのでしょうから、後は(保証)協会さんと善後策を相談させて頂きます。仕方ないです。」と(打ち合わせ通り)社長。

融資係担当からは続いて「代弁請求と云うのは、凄く重い決断です。万やむを得ず此処に至った事を理解してください、後で“こんな筈じゃなかった”と言われましても銀行としてはどうする事もできませんからね」と更なるプレッシャーを浴びせる一言が。

更には「ところで○○社長、住宅ローンについてはどうされるのですか?(社長個人の住宅ローン弁済も停止中) 会社の融資が代弁という事になりますと、個人の住宅ローンも保証会社に代弁申請する事になりますが、それまで支払をせずに自宅に居続けるという事ですか? 少しは返済しようとする考えはありませんか?」と畳み掛けて来る先の次長。

(オイオイッ、代弁で行く行くは担保処分されるのに、それを知っていながらローン返済を続ける奇特な人がいるかいな…)私の心の声①

「銀行さんが出て行けと言うならいつでも出て行きますが、親族か或いはスポンサーを模索する気でいますので、もう少し様子を見ながら引っ越しするかどうか、考えてみたいと思います」(よっしゃー、良く言ったぁ=私の心の声②)さすがに○○社長は大人です、銀行担当者や上席者のブラフや嫌味にも動じる事はありませんでした。

銀行を後にして…

「いやぁ、実はヒヤヒヤ・ドキドキしてました。何を言われたのか、良く思い出せません。緊張してたみたいです。でも二回目(先々週はメイン行から通告されていました)だったので村上さんのマネして言っちゃいました(笑)」社長さんも実は相当プレッシャーを感じていたようです。

「さぁ、次はスポンサーに自宅買戻の役割を担って貰う番ですね、まず保証協会に全債務を集めて交渉窓口を一本化してからの方が良さそうです。△△銀行にこれから××銀行であった事を報告しましょう。後は△△も同じ選択をする筈です。スポンサーとは事前協議済ですが、来週関係者を集めて作戦会議と行きましょう」

この案件、だいぶ面白くなって来ました。(まだまだ先は長そうですが)

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です