事業再生の現場から

農業ビジネスへの参入

収益の柱は幾らあっても良い!!

私の知り合いの社長さんは、こう言い切ります。

事業意欲が旺盛なこの社長さん、仮にO社長と呼んでおきましょうか、今度は「農業ビジネス」への参入を研究しているそうです。

「農業ビジネスって植物工場とかのあれですか?」とお尋ねします。

「そうっ、その植物工場よ!! あれって設備するのに幾らいくら掛るもんかねぇ、村上さん知らない? 誰かそんなことに興味ある人知ってない?」

「ダイワハウスでCMやってましたが、50㎡くらいのユニット型植物工場で2,000万円~3,000万円くらいするんじゃないですか?いやそれ以上かな? 結構しますよ、きっと。気密性とかに問題あると、結局“工場”としては欠陥品なんでしょうから」

「それで植物工場で何を栽培するんですか?」と私。

「うんっ、レタスのみたいな葉物が良いと思うんだ。LEDを利用した植物工場で、年間8~10回くらい収穫・出荷できるって本に書いてあったよ」とO社長。

「それに建物を作るのはお手のモンだし、原価で作れるからね、うちは…。土地も空いてる土地が1,000坪はあるし、出荷作業は近所のオバチャンをパート雇用すれば喜ばれると思うんだ」

そう、このO社長は、建設会社も経営しているのです。

「次の収益の柱は…??? えーっと」と言いつつ、周辺事業や全く関係ない事業まで、経営する会社は片手に余る数。

最近は個人で所有する山林に「太陽光発電所」を設備、これはSPC(特定目的会社)を作らず、既存の会社の1事業部門として節税メリットを享受する算段のようですが、何せ時代を見る目が私のような凡人とは違う人なのです。うらやましい!

ノリの良さから、もしかすると本気で「植物工場」に乗り出すかも知れないO社長、一応昔から可愛がって頂いた恩もあるので「大学農学部とかに技術的な問題点や意見を聞いてからにした方が良いでしょ、まず宇大(宇都宮大学)じゃない、社長」と、やんわり釘を刺して来ましたが…。

O社グループの次なる一手が本当に「農業ビジネス」になるのか?

少しだけ関心を持って見てます(笑)

 

 

 

 



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