事業再生の現場から

地銀は生き残れるか?②

お早うございます。

関東地方は連日の猛暑です。

広島では大雨による災害で多くの犠牲者が出たそうです、胸が痛むニュースでした。

この関東カラカラ、西日本や北東北の豪雨は、異常気象によるものでしょうか。私は毎日新聞の社会面で、全国主要都市の前日最高気温と最低気温をチェックしていますが、昨日の宇都宮市の最高気温は35.7℃と「猛暑日」扱いになっていました。

因みに宇都宮市の8/20の平均気温は32℃ちょいですので、昨日も平年より相当暑かったと言えます。此処数年熊谷市や館林市など内陸部の市町村で「普通に」35℃超の声を聞くようになってしまいましたが、世界から異常気象と思われるニュースに接するたびに、地球規模の自然界の反撃を懸念せざるにはいられません。

大変な時代になってしまいました…。

 

大変な時代と言えば、オーバーバンキング(銀行過剰)が続く、地銀業界の再編は進むのでしょうか?

8月10日までに、上場銀行の2014年第一四半期(2014.4月~6月)決算が出揃いましたが、過半数の銀行は前年対比減益を発表していました。

利鞘(リザヤ)が減っています。

調達金利(預金利息等)は、これ以上ないくらいの低金利が続いているので、さすがに現状を下回る水準で資金を調達するには無理があると思います。

景気回復を背景に企業の設備投資意欲が高まったことで資金需要が増え、企業に貸し付ける銀行貸出が増加、結果「融資」から得る金利収入が増加し増収・増益となる、と銀行経営者が思い描いていたかどうかは分かりませんが、巷で聞く「景気は回復していて、賃金も上がれば高額品も良く売れる」との明るいニュースの割には、銀行の決算は、寂しい結果となっているようです。

地方人口の減少と産業の衰退で、地方銀行を中心とした中小金融機関の「今後」が注目されていますが、融資が伸びない、資金利益も漸減、地域の産業育成もうまく行かない、監督官庁からの指導・圧力は強まる、という三重苦とも四重苦とも取れる「足枷」に銀行経営陣がどういった判断を下して行くのか、気になるところです。

地域密着の信組・信金は良いとしても、第二地銀を合わせて100余行もある地方銀行は、明らかにその数が過剰です。

ダイナミック且つきめ細やかな金融サービスを地域住民に提供するための「英断」は、すぐそこにあるように思うのですが…。

 



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