事業再生の現場から

㈱油定の経営破綻

お早うございます。

昨日私が書いたブログ記事への反応にびっくり(((^^;)

なんといつものアクセス数の3倍以上の方が、記事をご覧になってくださったようです。ホントびっくり!!

同社への関心の高さを示したものでしょうけど、改めて「知っている人は知っているんだなぁ」と感心してしまいました。

 

昨日の夕方、TDB(帝国データバンク)から㈱油定の経営破綻(自己破産準備入り)に関する情報が入って来ましたので、知っている方はもう周知のことだと思いますが、「続報」ということで紹介させていただこうかと思います。

油定の売上は、H27年8月の直近決算で3億3000万円あったそうです。

経営破綻の原因は、仕入先への支払遅延による商品供給ストップだと言います。

TDBは㈱油定を「当地きっての老舗」と称していますが、私はもちろん、同社を知る方の多くは同じ認識でいると思います。因みに同社の創業は明治28年だとも書いてありました!! 足利銀行さんと同じです(((^^;)

同社の長い歴史の中で「モノが足りない貴重な時代」には、堅調な業績をあげていたのでしょう。先代以前は、地元経済界でも名を馳せた経営者だったと聞きます。

近年になって売上・利益が細り出し、金融機関からの借入金で赤字を補てんし資金繰りを廻していたのでは…ともコメントされていました。

金融機関との関係がどうなったのか知る由もありませんが、最終的には仕入先への支払ができなくなったことで、売るモノがなくなり1月8日付で廃業を決意した、ということのようです。

 

これでまた、宇都宮を代表する中小企業が無くなってしまいました。

今回の倒産劇…。当地を代表する老舗企業の経営破綻が、次の芽吹きを促すための「自然淘汰」であることを信じ、次世代のリーダーとなり得る経営者の誕生(起業)と成長を期待したいと思います。

 

余談ですが、織田信長の舅(しゅうと=義父)として知られる齋藤道三は、元々は京都山崎の油売りから身を起こした人物だと言われています。

一介の商人から国持ち大名となった道三は、「蝮(まむし)」と言われた「下剋上時代」を代表する立身出世を遂げた人物です。

司馬遼太郎氏の「国盗り物語」に詳細が書かれていますので、関心のある方は是非!(^^)!

 

 



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